中国当局は4月4日、全市民を対象にしたPCR検査が実施されている上海で、検査を拒否した女性に行政処罰を下した。中国メディアが報じた。
ほぼ全域で事実上のロックダウン状態が続く上海では4日、1万3000人を超える感染者(無症状を含む)が見つかっており、人民解放軍の医療部門が派遣されるなど対応が強化されている。
上海市当局の発表によると、市内では4日、有症状268例、無症状1万3086例の新型コロナウイルス感染者が見つかった。
上海市では東西に分けた事実上のロックダウン措置が3月末から4月初めにかけて開始された。当初は各地域とも4日間の予定だったが、ほぼ全域で措置が続く。市当局は4日夜、全市民を対象とした一斉PCR検査が完了したと発表した。その上で、検査結果の分析などが終わるまで、封鎖措置を継続するとした。
国内最大の経済都市を対象にした封鎖措置では混乱も起きている。
東部エリアが封鎖されると発表された3月27日夜には、対象地区のスーパーマーケットなどの営業が深夜0時まで延長され、買い占め騒ぎが起きた。ネット空間では地元政府に批判的な意見も上がり、一部の投稿は削除された。
また3月31日には市の東部で、マスクをつけず、封鎖エリアを出ようとした46歳の男性が行政処罰を受けた。中国メディアによると、2日にはPCR検査を拒否しようとした女性が、同じく行政処罰を言い渡された。いずれも詳しい処罰の内容は明らかにされていない。
中国メディアは、防護服を着た当局者とみられる人たちが女性の部屋を訪れ、法律違反を犯したと通告したあと女性を連れ出し、車に乗せ連行する動画をアップしている。
上海には、天津市や江蘇省などの他地域に加え、人民解放軍の医療部門から医療従事者が派遣されるなど、対応が強化されている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
PCR検査拒否の女性を部屋から連れ出し…行政処罰。感染者1万3000人超、ロックダウン継続の上海
1: 通りすがりのコメンテータ…