第94回アカデミー賞で、映画「キング・リチャード」を主演したウィル・スミスが、司会者を務めるコメディアンのクリス・ロックにビンタを食らわせるという珍しい事件が起きました。
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ウィル・スミスがクリス・ロックに、実際にビンタを食らわせるシーンはこちら。
彼が激怒したのは、司会のクリスが「G.I.ジェーンのピンケット・スミスを見るのが楽しみだ!」とのジョークを発した直後でした。彼は席を立って彼にビンタを食らわせ、「俺の妻の名前をお前の口から出すな!」と怒鳴りました。
「G.I.ジェーン」(1997年)は、米海軍に入隊し、兵役中に頭を剃った女性が主人公(デミ・ムーア主演)となったアクション映画です。ウィルの妻であるピンケット・スミスは2018年、円形脱毛症と診断されたことで知られており、クリス・ロックの発言はこれをネタにしたという格好です。
クリスは「ジョークだったんだよ」と弁解しましたが、ウィルはさらに怒りを込めて「俺の、妻の名前を口に出すな!」と強く返しました。クリスは「わかった、オーケー。テレビ史上もっと偉大な夜だ…」となんとかフォローし、この場は一旦収まりました。
この衝撃的な出来事のあと、アカデミー賞主演男優賞を受賞したウィル・スミスは、スピーチの中で、これについて触れるような発言もしています。
(動画の1:47頃から、筆者意訳)
我々がこの仕事をするには酷い扱いをされることを受け入れられなければならないし、クレイジーなことも言われる。エンタメ業界ではディスられても、笑って「オーケーだ」と言わないといけない、でも……(沈黙)
沈黙の後、彼は話を変えているので、本人の口から真意は語られていません。が、おそらくは「自分はそれに耐えられなかった」ということなのでしょう。今回の一件のみならず、間接的なことも含め、腹に据えかねたことや鬱憤が溜まっていたことを感じさせるような場面でした。
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ビンタ炸裂!ウィル・スミスがアカデミー賞授賞式で「ブチギレ」の理由とは?【動画あり】