土井善晴さん「料理して食べるというところに本当の幸せがある」。『おかずのクッキング』最終回で伝えたメッセージとは

テレビ朝日の料理番組「おかずのクッキング」の最終回が3月26日、放送された。放送開始から48年続いた長寿番組だ。

コンセプトは「見るだけで料理上手」。料理研究家・土井善晴さんらが軽妙な語り口とともに家庭のおかずの作り方をわかりやすく伝えてきた。

テレ朝によると、1974年春に始まった、土井さんの父で料理研究家の勝さんがメインを務める『土井勝テレビお料理教室』が前身で、土井さんは1988年春に初出演し、1993年春から番組を引き継いだ。2015年夏からは、日本の家庭料理のかたちを見直す「一汁一菜」の提案を発信してきたという。

この日の放送では、土井さんは冒頭で「今日がもう最後なんですか」と切り出すと、「”最後の晩餐”ですからね」「言おうと思っていたんですよ」と笑いを誘った。

土井さんが「最後の晩餐」に選んだのは、「せりの菜飯」「筍のお吸いもの」「だし巻き卵」。おいしいご飯の炊き方や一番だしの取り方、だし巻き卵の作り方など、笑いを交えながら紹介した。

土井善晴さんが語ったこと

番組の最後に、堂真理子アナウンサーから「48年間ありがとうございました」と花束を渡された土井さん。こんなメッセージを残した。

「ありがとうございました。最初はこんな悪そうな顔をした若者でしたけども、最初ね、カメラに向かってほほ笑みかけるみたいな、アナウンサーの人は1人で笑ってできるのはすごいなと思ってました。それがね、実は34年やって、最近、ようやくできてきたんだなあというぐらいに思うんですね。それぐらいになかなか成長できなかったんですけど、でもそこは大器晩成ということだったんじゃないかと思いますけれども」

「段々『おかずのクッキング』も、自分のしたいことができるようになってきたと思います。まさに一汁一菜でね、皆さんがとにかくね、元気になって、幸せになって、家族っていうようなものの単位で、豊かな社会というか、自分たちの豊かさを作ってほしい。料理して食べるというところにね、本当の幸せというのがあると思います。誰でもできますから。そして、料理する人を大切にしてください。どうもありがとうございました」

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