『Dr.STONE』14(いし)号で始まり14号で完結⇨語呂合わせになったワケは?作者・稲垣理一郎さんが明かす

2019年からアニメも制作されている人気漫画『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎さん、作画:Boichiさん)が、週刊少年ジャンプ2022年14号で最終回を迎えた。

稲垣さんの妻の樹元オリエさんが3月8日、YouTubeチャンネル「オリエもん」で「Dr.STONEおつかれさま配信」を行い、稲垣さんが読者からの疑問、『Dr.STONE』や『週刊少年ジャンプ』の裏話を語った。

◆『Dr.STONE』とは?

『Dr.STONE』は、謎の現象により人類が石化した世界が舞台のSFサバイバル作品。石化から数千年後に目を覚ました主人公・石神千空らが科学の力で文明を作っていくストーリーが描かれている。

◆いし号で始まり、いし号で完結と話題。そのワケは?

『Dr.STONE』は、週刊少年ジャンプ2017年14(いし)号で始まり、2022年14(いし)号で最終回を迎えた。語呂合わせともとれるこの動きに、インターネット上では「あえてそうしたのでは」「すごい」といった反響があり、「Dr.STONEおつかれさま配信」では稲垣さんに「狙ってやったんですか?」との質問があった。

稲垣さんは「全部偶然なの」と説明。

「そもそもジャンプに、連載を14号から始めたいですとは言えないから、14号から始まるという語呂合わせになったのも偶然。

終わる号は、皆さんに応援していただいている作品は(選べない場合もありますし、100%通るわけではないんですが)言えるし、自由に選べるんですよ。

今回の場合は展開的に、この辺で終わるというのがわかっていたので、(ちょうど26巻で終わらせようと決めて)26巻のおしまいのところが、たまたま14号だったんですよ。

本当にただの偶然で後で気づいたの。5周年だったのもたまたまだし」と話した。

それを聞いた樹元さんが「理一郎先生はロジック考える人だから、計算してるってみんな思ってると思います」と指摘すると、稲垣さんは「言っちゃったけど、今から計算したってことにならないですか?そっちの方がかっこいいかなと。全て計算してたってことで」と笑いを誘った。

 ファンからは「運も実力のうちですよね!」といったコメントが寄せられた。

◆『ジャンプは人気作を引き延ばす』って噂、本当?

ジャンプの連載の仕組みの話にもなった。

「終わらせたくても終わらせてくれないんだと思っていた」というコメントに対し、稲垣さんは「全然ありません。ここらへんで終わる予定ですと話をすると、『そうですか。ここで終わりですね』と言うと感じが悪いから、当然、『稲垣さんが続けてくださるなら、編集部としてはいくらでも続けてほしいんですよと言いつつ、どの辺でとかわかりますかね?』って話になっていくみたいな感じです」と、作者が嫌な気持ちにならないように引き止めてはもらえるが、気持ちを尊重してくれると言う実態があると話した。

「商売的には逆にそれで良いのかってところもあるんだけど。実際(に利益が)回収できるようになってくるのって、アニメ化してからが勝負なところがあるから。

編集部はビジネスとして考えるなら、こんなところで終わるなんてありえねーよって続けさせた方が良いんじゃないかって思うんだけど、そんなことは全然ないですね」と補足した。

樹元さんが「時代がそういう時代じゃないのかも」というと、稲垣さんは「それもあるし、無理に続けて作家が疲弊しちゃってってなると逆に損害になるって考え方もあるんだと思う。作家をめちゃめちゃ大事にしています」と続けた。

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