プルシェンコ氏「人種差別、ジェノサイド、ファシズムやめて」と訴え。2か国語で伝えたメッセージとは

停戦合意に至らない、ロシアによるウクライナへの侵攻。

フィギュアスケート元ロシア代表のエフゲニー・プルシェンコ氏が日本時間の3月6日、自身のインスタグラムを更新し、メッセージを伝えた

ロシアに生まれたことへの誇りを示す一方、人種差別やジェノサイド(集団殺害)などを止めるよう訴えた。このメッセージに対し、SNSでは様々な声が寄せられている。

プルシェンコ氏が“2つの言語”で語ったこと

プルシェンコ氏は英語とロシア語でメッセージを投稿した。これまでの歩みを伝えた上で、自らの思いをつづった。英語で記された部分は以下の通り。

私はロシア人です! 私はロシア人であることを誇りを持っています!私はロシアのハバロフスク地方で生まれました。 私は長い間、ヴォルゴグラード=スタリングラードに住み、サンクトペテルブルクで競技生活をしていましたが、現在はモスクワに住んで働いています。

私は過去4大会のオリンピックで4つのメダルを祖国であるロシアにもたらしました。

私はロシア人です!人種差別、ジェノサイド、ファシズムはやめよう!

これに続くロシア語で記した部分では、「ロシア人よ!顔を上げて前へ進もう。恥ずかしがらず、ロシア人であることに誇りを持ちましょう!」と呼びかけたと報じられた。このメッセージは英語の文章にはなかったものだった。

投稿には「#stoprussianhate(ロシア人へのヘイトをやめろ)」とハッシュタグが付けられていた。

これに対しSNSでは、「(ウクライナへ侵攻している)ロシアを擁護している」との批判があった一方、「平和を望んでいることは間違いないのでは」との意見もあった。

「どんな意味でこの言葉を受け取ればいいのか」という声もあり、読み手の受け取り方は様々だった。

プルシェンコ氏をめぐっては2日、インスタグラムで国際スケート連盟(ISU)が国際大会からロシアとベラルーシの選手を除外したことに対し、「スポーツと政治を混同してはならない」と否定的な意見を投稿した

その投稿で「私は(プーチン)大統領を信頼しています」とウクライナへの侵攻を進めるプーチン氏を擁護しているとも受け取れる発言をしていたことが批判を浴びたと報じられていた

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