【イスタンブール時事】
ロシア軍によるウクライナ侵攻は5日、10日目に入った。ロシア軍は、4日に制圧したザポロジエ原発のある南東部で攻勢を強化。
2014年にロシアが併合した南部のクリミア半島と、東部の親ロシア派地域の間に位置する南東部を支配下に置くことで大きな一つの勢力圏を築くのが狙いとみられる。
首都キエフ周辺でも軍事作戦が強化され、犠牲者の増加が顕著となっている。
ロシア国防省は5日、南東部マリウポリと東部ボルノバハでの限定的停戦と「人道回廊」設置を発表した。ロシア軍部隊の包囲攻撃で身動きが取れなくなっていた民間人を安全な場所に移動させるのが目的。
3日に行われた2回目の停戦協議でウクライナ側が設置を強く求めていた。
しかし、マリウポリでは攻撃が続いており、市当局は「ロシア軍は停戦を守らず、砲撃を続けている」と指摘。
ロシアは砲撃は「ウクライナ側によるもの」と主張している。退避がスムーズに進むかは不透明だ。
民間人の退避が実現した場合でも最終的には、ロシア軍は攻撃を仕掛けて都市の制圧を図る公算が大きい。
ロシア軍はザポロジエ原発の占拠に際して火災を引き起こし、世界を震撼(しんかん)させた。AFP通信によると、ロシア軍はこれまでに南部へルソンと南東部ベルジャンシクを制圧。南部ミコライフでも攻防が激化した。
一方、ロシア軍は首都キエフ周辺でも攻撃を強化している。キエフ州マルカリフカでは4日、ロシア軍の砲撃で子供3人を含む5人が死亡。
ウクライナ国営通信は4日、北部チェルニヒウで3日のロシア軍の空爆により47人が死亡したと報じた。
各地で交戦が続く中で当局は被害の全容を把握できておらず、実際の犠牲者数はさらに多いもようだ。
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