ロシアの楽器メーカーが「戦争ではなく愛を育んで」と、母国のウクライナ侵攻に反対した。「音楽好きはみんな友達。泣いた」「つらい気持ちになった」などと反響が広がっている。
2014年創業の「SSSR Labs」は、ドミトリー・シュタトノフさんの個人企業。モジュラーシンセサイザーと呼ばれるタイプの電子楽器を販売するメーカーの一つだ。モスクワの委託工場で製品を生産しているという。
同社の公式インスタグラムは日本時間3月3日、ピースマークの画像を添付して、あるメッセージを投稿した。
そこには母国ロシアのウクライナ侵攻に反対するともに、ロシアが経済制裁で国際社会から完全に孤立する可能性があり、業務停止に追い込まれるだろうと綴られていた。
「まだインターネットにアクセスできるうちに8年間支えてくれた世界中の顧客、パートナー、友人たちに前もって感謝したい」と謝辞を述べた上で、「戦争ではなく、愛を育んでください」などと結んでいる。
重要なメッセージです。私はロシア連邦の市民として、ウクライナへの侵攻を支持しないし、膨張主義を支持したこともありません。もちろん、戦争と殺戮を一刻も早く止めて欲しいと思っています。
この1週間で、ロシアが(国際社会から)完全に孤立する可能性が高いため、私のビジネスは予測不可能な期間、停止しそうな事態に直面しています。世界は以前と全く異なっています。
そこで、まだインターネットにアクセスできるうちに、8年間支えてくれた世界中の顧客、パートナー、友人たちに前もって感謝したいと思います。もし、私がいつの日かこのビジネスに戻ることがあれば、その時はシンプルな「シュタトノフ」に社名を変えていることでしょう。
SSSR Labsの創設者で1人で運営してきたドミトリー・シュタトノフより
戦争ではなく、愛を育んでください。どちらのプロパガンダも信じないでください。人々とつながり、語り合いましょう。意味のある、感動的な音楽を作りましょう
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「戦争ではなく愛を育んで」ロシアの楽器メーカーがウクライナ侵攻反対を訴える【声明全文】