米国をはじめとする西側諸国がロシアに対して全方位的な制裁に出た中で、韓国は国際社会の制裁に参加するとしながらも「独自制裁はない」と一線を画す矛盾した動きを見せている。直ちに米国は韓国を積極的な制裁参加国と見なさない兆候が所々で見られる。
米国は24日(現地時間)、ロシアへの半導体輸出禁止制裁を発表した。米国の半導体技術や装備を利用した場合、第3国で生産した半導体もロシアへの輸出が禁止される。商務省は関連説明資料を発表して「該当規定から外されるパートナー国家」という項目を別途に作った。「概してこれと似たような措置を(すでに)適用していたり、適用するという意思を明らかにしたりする国々には該当規定を適用しない」ということだ。また、32カ国のリストを発表したが、韓国は外された。
これは該当国の場合、ロシアに半導体を輸出してもかまわないという意味ではない。すでに自主的に輸出統制措置をとっているため、該当規定をあえて適用する必要がないということだ。今回の措置は韓国が24日午後「(独自制裁でない)制裁に参加する」と発表してからとられた。ある外交筋は27日「米商務省の発表はまだ韓国を『制裁をとるという十分な意図がある国』と見なさないという意味に捉える余地がある」と話した。
これは独自制裁には一定部分に一線を画す韓国の態度と関係がある。青瓦台(チョンワデ、大統領府)のパク・スヒョン国民疎通首席は25日「われわれに独自的に何かができる時代ではない」とし、「米国と欧州国家が制裁をとれば、われわれもつながっているため自然に参加するという意味」と話した。同時に、「政府としてはロシアとの交易規模が大きくなっているという点も考えなければならない。現地の韓国企業や海外在住韓国人も考えるべきだ」と説明した。
このように慎重な韓国の態度にワシントン官民では残念だという声が上がる。国際戦略問題研究所(IISS)のマーク・フィッツパトリック上級研究員は25日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで「韓国が過去(韓国戦争)侵略の被害者として大々的な援助を受けたが、米国の同盟国リストで目につくほど外されたのは賢明でないこと」と批判した。
米外交問題評議会(CFR)のスコット・スナイダー上級研究員も現状を韓国の認識をテストする「リトマス試験紙」に比喩して「世界10位圏の経済と広範にわたる分野で強い国力を持つ韓国がその地位にふさわしい期待とはかけ離れた姿を見せている」と指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a1eda2358c5afffcb8e92428642fcfb3f3ad10a
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