ロシアがウクライナに侵攻したことで、国際スポーツの現場にも影響が及んでいる。
自動車レースの最高峰「F1」のロシアグランプリが中止されたほか、欧州サッカー連盟(UEFA)の男子チャンピオンズリーグ決勝戦の場所もロシアからフランスに変更された。
また、国際オリンピック委員会(IOC)が、全ての国際スポーツ連盟に対してロシアやベラルーシで開催が予定されているスポーツ大会を代替地で開催するか中止するように声明を出すなど波紋が広がっている。
FIAは2月25日に声明を発表。ロシアのウクライナ侵攻について「悲しみ、ショックを受けており、迅速かつ平和的な解決を願っている」とした上で「すべての関係者の見解を総合した結果、現在の状況ではロシアグランプリの開催は不可能だという結論に達した」と報告している。
また同日、スペインのバルセロナで行われたプレシーズンテストでは、F1チームの「ハース」がタイトルスポンサーであるロシアの大手肥料会社ウラルカリのロゴと、ロシアをイメージする赤と青のラインをマシンから外した。
欧州サッカー連盟(UEFA)も25日に声明を発表。「欧州の治安情勢が深刻に悪化したことを受け、臨時会議を開催した」として、「2021/22シーズンのUEFA男子チャンピオンズリーグ決勝戦をロシアのサンクトペテルブルクからフランスのサン=ドニに移すことを決定した」と報告した。
試合は当初の予定通り、5月28日に行われる予定だという。
UEFAは「深刻な人的被害、破壊、避難に直面しているウクライナのサッカー選手とその家族への救済を確保するため、UEFAはフランス政府とともに複数の利害関係者の取り組みを全面的に支援します」としている。
また、国際オリンピック委員会(IOC)は2月25日、すべての国際スポーツ連盟に対して、現在ロシアやベラルーシで開催予定のスポーツ大会を代替地で開催するか中止するよう求める声明を発表した。
IOCは声明で「すべての国際スポーツ連盟はロシアとベラルーシによるオリンピック休戦の違反を考慮に入れ、選手の安全と安心を絶対的な優先事項とすべきである」と述べた。
IOCは24日にはロシア政府によるオリンピック休戦違反を非難する声明を出していた。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
F1と欧州サッカーのロシア開催が中止。ウクライナ侵攻がスポーツ界に波紋