冬季初のノンバイナリー選手が出場へ。「クィア公表してもスポーツで成功できる」【北京オリンピック】

アメリカのフィギュアスケーター、ティモシー・レドゥク選手が、北京冬季オリンピックで歴史を作ろうとしている。

パートナーのアシュリー・ケイン-グリブル選手と共に、1月の全米選手権で優勝し、2022年北京冬季オリンピックの出場権を手に入れたレドゥク選手。これにより、レドゥク選手は冬季オリンピック史上初のノンバイナリー(性別を女性・男性どちらでもないと認識する人)選手となる。

NBCLXの「My New Favorite Olympian」のポッドキャストに出演したレドゥク選手は、「ノンバイナリーを理解できなかったり、私をすぐに型にはめようとする人たちがいます。私の髭や体型を見て、『男子でしょ?男子らしくしなよ。何してるの?』とね」と語った。

現在31歳のレドゥク選手は、18歳の時にキリスト教福音派の両親にゲイだと告白。そしてその10年後に、自身がノンバイナリーだと伝えたという。

今では、ありのままの自分を受け入れてくれているという家族だが、同性愛を「治す」ために厄払いをされたこともあったという。

ペアのパートナーであるアシュリー・ケイン-グリブル選手は同ポッドキャストで、「伝統的なペアのように見られたくはありません。私たちのスケートを見て、このスポーツ、そして自分が情熱を持っている事をするのに、本当の自分を変える必要はないと知ってほしいです」と述べた。

また、レドゥク選手はAP通信で、「私のストーリーを見て、人々に『ティモシーはスポーツでこれだけの成功を収めた最初のノンバイナリーの選手だ』と言って欲しくありません。そうではなく、クィアの人々が自身のアイデンティティなどを公表しても、スポーツで成功できることを知ってほしいのです。私たちのコミュニティは常にスポーツをしてきました。ただ、オープンに公表できなかっただけです」と語った。

ここ数年、LGBTQなど性的マイノリティであることを公表するオリンピック選手でが増加している。8月の東京オリンピックでは、カナダのサッカーチームのクィン選手が、トランスジェンダーでノンバイナリーを公表している初のオリンピック・メダリストとなった。

2018年の平昌冬オリンピックでは、フリースキーのガス・ケンワージー選手と、フィギュアスケートのアダム・リッポン選手が、冬季オリンピックでのアメリカチーム初の男性ゲイアスリートとなった。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。

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冬季初のノンバイナリー選手が出場へ。「クィア公表してもスポーツで成功できる」【北京オリンピック】

Curtis M Wong