ジェフ・ベゾス氏のスーパーヨット通過のため、オランダの歴史的な橋が部分解体へ

Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏のヨットが通れないからという理由で、オランダの歴史的な橋の一部が一時的に解体されることになった。ロッテルダム当局が2月3日、明らかにした。

解体されるのは、ロッテルダムのコーニングスハーフェン橋だ。「De Hef」の愛称で知られるこの橋は、1927年に完成した歴史ある鉄橋で、国定記念物に指定されている。

橋は2017年に改修を終えており、その時にロッテルダム議会は再び解体することはないと発表していた。

しかし、上流にあるヨットメーカー「オーシャンコ」が作っている、高さ約40メートル、幅約127メートルのスーパーヨット「Y721」が下を通過できないため、橋の中間部分を一時的に解体するという。

BBCによると、ロッテルダム市長広報は解体理由を「海に通じるルートはここだけなので」と説明している。

橋の解体・再建の費用はベゾス氏がオーシャンコを通して払うという。

ロッテルダム市会議員のデニス・タック氏は「地元に雇用を創出する」と、橋の解体に賛成している。

しかし、富豪のヨットを通すために歴史ある国定記念物を解体することに、市民から反対の声も上がっている。

Facebook上で計画されている、ヨット通過時に腐った卵を投げつけるイベントには、2月4日午前11時時点(日本時間)で、3080人が興味あり、771人が参加予定としている。

ボート・インターナショナルによると、Y721は2022年中に完成予定で、出来上がれば世界最大の帆走ヨットになる。

ブルームバーグは2021年5月に、このヨットをベゾス氏が注文したと報じた。ベゾス氏にとっては2台目のヨットで、建設には5億ドルかかると推定されている。

ベゾス氏は世界有数の富豪の1人。オックスファムは1月、コロナ禍で世界で最も裕福な10人の資産が倍増したという報告書を発表したが、その中にベゾス氏も含まれている。 

資産は1500億ドル以上と見積もられている一方で、ベゾス氏は2007年、2011年、2018年に連邦所得税を全く支払っていない。また、2021年のプロパブリカの報告書によると。 2014〜2018年に支払った実質税率は1%以下だった。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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Ryan Grenoble