Googleのタブレット向けAndroid OSについての新たな計画が、同社の採用情報から明らかになっています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:9to5Google ,Google(1) ,(2) ,letsgodigital
画像は「Lets Go Digital」による仮想CG
Googleは2019年に自社製タブレット開発事業から撤退して以降、サポートは続けつつも、タブレット向けとしてのAndroid OSの開発はあまり進めていないようでした。
しかし、Googleは最近「シニア・エンジニアリング・マネージャー、Androidタブレット・アプリ・エクスペリエンス」と題した採用情報の中で、このように宣言をしています。
私たちは、コンピューティングの未来が、よりパワフルで高性能なタブレット端末に移行していると確信しています。
これは、Googleが再びタブレット端末に注目している理由を端的に示しています。また、別の採用情報では、「Androidタブレット」が、グーグルの中でも特別な取り組みであることを示したリストもあります。
さらに以前には、Androidの共同創始者であるリッチ・マイナー氏がOS部門に再参加したことも確認されています。テック系メディア「9to5Google」によれば、マイナー氏がAndroidタブレット部門に参加したのは2021年3月で、取り組みはそれ以前から始まっている可能性があるとのこと。
しかし、Googleが最近推進しているChrome OSは、このAndroidタブレットの開発と競合するものです。これについて「9to5Google」は、「Googleは2つの道のアプローチを選んだようだ」と指摘しています。
Androidタブレットの最大のライバルであるAppleは最近、iOSをiPad OSに分けることで最適化を進めています。また、マイクロソフトもWindows 11で、タッチ操作を意識したUIに変更しています。
なお、今回の採用はソフト部門の話であり、現在のところ、Googleのハードウェア部門がタブレットを計画しているという情報はありません。「高性能なタブレット端末」としては今のところAppleのiPadシリーズが圧倒的ですが、今後はPCを意識したような高性能なAndroidタブレットが登場するのかもしれません。
オリジナルサイトで読む : AppBank
iPadに負けてくやしいの? Googleが「Androidタブレット」の自社開発を再スタートしそうな兆候が見つかる