日本テレビの桝太一アナウンサーが、1月23日に放送された『真相報道バンキシャ!』で、3月に退社すると発表した。
4月からは同志社大学ハリス理化学研究所の専任研究所員(助教)として、「化学を社会に適切に伝える方法」について研究すると明らかにした。同番組の司会は続けるという。
この桝アナウンサーの発表に、多くのエールが送られている。
日本テレビによると、桝アナウンサーは高校生の頃から、「社会と化学を繋ぐ架け橋が必要」と考えていたという。早い段階から転職を相談していた妻からは、「社会に貢献しようとする意図が明確だから、それなら止めない」と言われたという。
桝アナウンサーの退社・転職の発表後、多くの温かいエールが送られている。
元・日本テレビアナウンサーで、現在フリーランスとして活動している青木源太アナウンサーは、桝アナウンサーの同期。「水魚の交わりである桝太一アナの大きな決断、心から応援したい」とTwitterで応援のコメントを投稿した。
また、過去に朝の情報番組『ZIP!』で理系のコーナーを担当していた桝アナウンサーにインタビューを行った『ナショナルジオグラフィック』もコメント。Twitterでは、当時の取材を「当時から自然科学系の話をわかりやすく伝えるべく真摯に取り組まれていた」と振り返り、「これからのご活躍を楽しみにしています!」と応援の言葉を送った。
桝アナウンサーの本を出版した岩波書店もコメントした。Twitterで、「新たな挑戦、楽しみですね!」とつづり、桝アナウンサーの著作である『理系アナ桝太一の生物部な毎日』と『なぜ私たちは理系を選んだのか』の2冊を紹介した。
「真相報道バンキシャ!」での発表後、桝アナウンサーはInstagramを更新。自身の思いについてつづった。
4月から研究員の道に進むことを報告し、「すぐに何かを変えられるとは思っていませんが」とつづった上で、「バンキシャを通して新しい伝え手の形を模索していきたい」と決意を新たにした。
特に、退社する日本テレビに対しては「テレビの世界から程遠くアサリを研究していた変わり者を採用してくれた」とした上で、「成長させて下さった日本テレビには、心の底から感謝しています」と感謝の気持ちを述べた。
最後に、「温かく見守って下さってきた視聴者の皆様に恩返しできるよう、新しい道へ進んでいこうと思います」と締めくくった。
コメント全文
本日の「真相報道バンキシャ!」
冒頭でご報告させて頂いた通り、3月で
16年間お世話になった日本テレビを退職し、
4月からは
同志社大学ハリス理化学研究所の専任研究所員として、
より良い科学の伝え方(サイエンス・コミュニケーション)を
研究、同時に実践していく道に進むことに致しました。すぐに何かを変えられるとは思っていませんが、
アナウンサーとして積んだキャリアに、
これから違う能力を学び加えることで、
バンキシャを通して
新しい伝え手の形を模索していきたいと思っています。今回、
まだ研究者としての実績もない私を受け入れて下さった
同志社大学ハリス理化学研究所には、
感謝の気持ちとともに、これからの活動で応えていく所存です。
また、
テレビの世界から程遠くアサリを研究していた
変わり者を採用してくれたばかりか、
分不相応と言える立場にまで
抜擢し成長させて下さった日本テレビには、
心の底から感謝しています。「真相報道バンキシャ!」をはじめ、
これから様々な場を通して
研究の成果を還元していければと、
決意を新たにしております。この16年間の
大切な“ファースト・キャリア”で培った経験を活かし、
お世話になった皆様、
そして何より、
温かく見守って下さってきた視聴者の皆様に恩返しできるよう、
新しい道へ進んでいこうと思います。引き続きどうか、よろしくお願い申し上げます。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
桝太一アナにエール相次ぐ。日テレ退社、大学で研究者の道へ