イーロン・マスクがCEOを務めるSpace Xが、衛星を利用したインターネットプロバイダ「スターリンク」計画を順調に進めています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Wccftech(1) ,(2) ,@elonmusk
マスク氏は、Space Xの衛星インターネットプロバイダサービス「スターリンク」の最新情報をTwitterで公開しました。
1469機のスターリンク衛星が稼働中
272機が運用軌道に移行中
レーザーリンクがまもなく起動(@elonmusk)
Space Xが運用中の衛星の数字を公表することはまれで、これは非常に重要な情報です。同社はこれまでに打ち上げた衛星の総数については積極的に開示してますが、その数は今回マスク氏が明かした数字よりも多いものです。
計画では、Space Xは第一段階として、合計4,396個の衛星の配置を目標としています。同社は昨年11月中旬までに1800機近くの衛星を打ち上げており、計画は順調に進んでいるようです。
さらに、Space Xは5回の打ち上げを通じ、247個の衛星を追加。これにより、打ち上げられた衛星の総数は2,000機近くになりました。
回線のクオリティに関しても、スターリンクは十分に実用的です。Speedtest社の最新レポートの詳細によると、2021年第3四半期の米国におけるスターリンクのダウンロード速度の中央値は87.25Mbps、アップロード速度は13.54Mbpsとなっていたとのこと。
衛星ネットワークのライバルであるViasat社とHughesNet社のダウンロード速度の中央値は、それぞれ18.75Mbpsと19.30Mbpsとなっていることからも、スターリンクのこの値がいかに優秀かが分かります。
そして、ライバル他社に比べて圧倒的に優秀なのがPing値(遅延)です。衛星ネットワークでは遅延が大きくなりがちですが、スターリンクは44msと十分に実用レベルで、ライバルであるHughesNet社の744ms、Viasat社の629msに比べて桁違いに低くなっています。
さらにスターリンクは、地域によってはブロードバンドの回線速度をも上回っています。例として、イギリスのブロードバンドのダウンロード速度の平均が53.16Mbpsだったのに対し、同国のスターリンクユーザーは中央値で111.66Mbpsを達成したとのことです。
このデータは、Space Xが目指すグローバルなインターネットの普及を裏付けるものであり、スターリンクがさらなる衛星を打ち上げる際に役立つものです。今後ユーザーが増えてもこのクオリティを維持できれば、イーロン・マスクはネット回線でも世界を支配するかもしれません。
オリジナルサイトで読む : AppBank
イーロン・マスクが2,000機超の衛星で実現する「次世代ネットワーク通信」その実用性は?