Appleが2021年に発表した「iPad mini」ですが、前評判に反してレビュー評価はあまり良くはありません。
これらの批判的なレビューには、いくつかの共通点があります。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:The Verge ,iupdate ,iPad mini
iPad miniはデザインが一新され、プロセッサもA15 Bionicに更新された期待のタブレット端末です。その絶妙なサイズ感から、発表当初は高い評価がされていましたが、レビューでは欠点も指摘されています。
iPad miniは8.3インチの60Hz液晶ディスプレイを備えていますが、@backlon氏を始め、多くのユーザーがスクロール時に「ゼリースクロール」が生じると指摘しています。
ゼリースクロールとは、スクロール時にディスプレイが左右でズレが発生する現象です。スローモーション再生をすると、文字が歪んで動くように見えます。
このズレは肉眼でも感じられるとのこと。Appleはこの問題を不具合とはしていないため、ユーザーはゼリースクロール画面を我慢するしかありません。
多くのレビューで指摘されているiPad miniの欠点が、iPad OSが最適化されていないことです。「The Verge」はこれについて「iPad Miniがより小さなディスプレイ上で動作することの意味を、Appleが十分に考えていない」と酷評しています。
Apple製品に詳しい海外YouTuberの「iupdate」は、「Appleは全てを詰め込んでしまった」と批判してます。
ホーム画面を見ると、5つのアイコンが横に並び、ウィジェットを置くと4つのアイコンが横に並びます。iPad Proも同じ(UI)ですが、こちらはスペースがあります。(中略)Appleがminiで何をしたかというと、すべてを一緒に詰め込んでしまいました。
テクノロジー系では最大手のYouTuber「Marques Brownlee」氏は「アイコンには隙間があるのに、UIが圧縮されている」と指摘しています。
このソフトウェア(iPad OS)でちょっと気になるのは、ホーム画面のアイコンの周りにある空間です。そのため、UI全体が、あのベゼルの中で、思ったよりも圧縮されたような感じになっています。
また、「The Verge」によれば、iPad miniではいくつかのボタンやテキストが切れてしまっているところがあるとのこと。さらに横向きにすると、キーボードが以上に大きくなり、見ようとしているものが隠れてしまうという問題を指摘しています。
iPad miniの特徴でもあるサイズ感についても、評価が割れています。上記のiPad OSが最適化されていないことにも通じますが、「The Verge」は「人々がiPadを使いたいと思っていることの多くにおいて、大型のiPadよりも劣っている」と指摘しています。
動画を見るには画面が小さく、たくさんの作業をするときのマルチタスクには窮屈です。ベースとなる329ドルのiPad(これも最近スペックアップしてリニューアルされました)よりも高価です。
キーボード用のスマートコネクターがないので、気に入ったBluetoothキーボードを自分で探さなければなりません。
このように、ゼリースクロールやiPad OSの最適化が改善されれば評価は変わりそうですが、現状の評価は微妙なところです。なお、「The Verge」はiPad miniの購入を決める上で最も大切なのは、「何に使うか」が明確であるかどうかだ、と指摘しています。
オリジナルサイトで読む : AppBank
iPad mini 6が「意外にも微妙」な3つの理由