年末年始の生乳大量廃棄「回避できた」。業界団体が公表「皆さまの力が大きな要因」

年末年始の生乳の大量廃棄は「回避」ーー。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で業務用バターなどの需要が落ち込んだことに加え、学校給食がなくなり牛乳の消費量が落ち込む年末年始。

2021年12月下旬から2022年1月上旬にかけて、牛乳や乳製品の原料となる生乳がかつてない規模で大量に余り、廃棄される可能性が指摘されていた。

この生乳の大量廃棄の懸念について、乳業メーカーや酪農家などでつくる業界団体の「Jミルク」が1月11日、声明を発表。大量廃棄の懸念について「発生を回避することができました」とした。

その理由について、「酪農家による生乳の出荷抑制」や「乳業メーカーによる最大限の乳製品向け処理」といった生乳生産者らの取り組みのほか、メディア報道により消費者の「消費拡大への協力」や「小売・流通関係者などを通した消費拡大」などを挙げた。

Jミルクは、生乳の大量廃棄を回避できたのは「こうした皆さまの力が大きな要因であったと思っております」とつづった。

Jミルクが算出した、1985年以降の牛乳の年間1人あたりの消費量は、1994年の34.7リットルをピークに減少傾向にある。2005年に29.7リットルとなり、30リットルを割り込んで以降、20リットル台で推移している。

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