インテルが、デスクトップPC向けCPU「Alder Lake」で一部ゲームが起動しない・誤作動を起こす問題を解決したことを公表しました。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Intel ,wccftech
新しいインテルの第12世代Core Alder Lake CPUは発売直後に、特定のソフトウェアタイトルが同CPUのハイブリッド・プロセッサ構成を認識できないという問題が報告されました。
Alder Lakeシリーズは高性能なPコアと省電力なEコアを組み合わせたハイブリット構成を初めて採用しています。この構成によりAlder Lakeは大幅な高性能化を果たしましたが、この変化にソフトウェアが追いついていなかった状態です。
テック系メディア「wccftech」によれば、多くのゲームソフトに採用されているDRM(デジタル著作権管理)保護ソフトウェアが、Alder Lake CPUのEコアをプロセッサの一部として認識していなかったとのこと。
ゲームソフトはこれらのEコアを別のシステムとして認識しており、その影響で、ゲームのDRM保護機能が誤作動し、ゲームがプレイ中に停止したり、ゲームランチャーから起動できなくなったりする問題が発生していました。
インテルはマザーボードメーカーと協力し、コアパーキング(使用していないコアをアイドル状態にする機能)を利用したものと、BIOSにある「レガシーゲーム互換モード」を利用することによりこの問題を解決しています。
インテルは、影響を受けたソフトウェアの問題が解消されたことを確認しており、現時点では現在のDRMの問題を認識していないとのことです。ライバルであるAMDのRyzen 5000シリーズを超えるとの評価もあるAlder Lakeシリーズですが、問題の解決により、今後はゲーマーからも注目を向けられることとなりそうです。
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インテル、新CPUで「ゲームが起動しない」問題を解決。Alder Lakeの設計による影響