クロアチアで、山で怪我をして動けなくなった遭難者に犬が13時間寄り添い、命を救った。
トータル・クロアチア・ニュースによると、1月2日にヴェレビト山地にハイキングに出かけた人物が、斜面を約150メートル滑り落ち、怪我をして動けなくなった。
AFPによると、怪我をしたのはグレガ・ブルキッチさん。幸いにも友人2人が一緒だったため、すぐに救助を要請できた。しかしブルキッチさんは標高が高く近づきにくい場所にいたので、救助に13時間かかった。
その間ブルキッチさんのそばに寄り添ったのが、飼い犬で生後8カ月のアラスカン・マラミュート、ノースだ。ノースは怪我をしたブルキッチさんの体を温め、低体温症になるのを防いだという。
クロアチア山岳救助隊は、ブルキッチさんの体の上に乗るノースの写真をFacebookに投稿し「人間と犬の友情と愛に、境界はありません」「犬が遭難者の体の周りで丸まり、温めました」とノースを称えている。
さらに、山岳救助隊長は「この犬は、ずっと飼い主のそばに丸くなって寄り添いました。足とかかとを骨折していた飼い主の体を温め、重大な低体温症になるを防いだ」と話している。
ブルキッチさんと一緒に斜面を滑り落ちたノースだったが、いつもと変わらず元気だったという。
AFPによると、ブルキッチさんは地元メディアに「山岳救助隊が到着するまでの1分1秒が、ものすごく長く感じた」「この小さな犬は奇跡です」と語っている。
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遭難者に犬が13時間寄り添い、体を温めて命を助ける。「この犬は奇跡」