新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡り、政府が濃厚接触者の基準を見直したのを受け、宿泊施設の確保が限界に近づきつつあった自治体からは、 安堵あんど する声が上がった。
宿泊施設待機を余儀なくされた濃厚接触者からは、缶詰め状態の生活に不平不満も出ている。
「まるで囚人のような生活だった」。21日に米ハワイから成田空港に到着後、濃厚接触者として国の宿泊施設に待機した神奈川県在住の女性(53)はそう漏らす。
用意された部屋は狭く、弁当の受け取り以外は一歩も外に出られない。室内には電子レンジがなく、温めることもできなかったという。「国や自治体は実態に即した柔軟な対応をしてほしい」と訴える。
東京都は「ウーバーイーツ」「出前館」などの料理宅配サービスやネット通販を利用できるようにした。朝昼晩の弁当は都が用意しているが、「好きなものや温かいものを食べたい」との声が多数寄せられたためだ。都幹部は「入所者のストレスはかなりたまっていた」と話す。
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[読売 2021.12.29]
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211228-OYT1T50041/
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