【天気情報】警報級の大雪も… 28日朝までの予想降雪量は?

2021年12月27日05:25 tenki.jp

27日月曜も、日本海側を中心に大雪に警戒が必要です。「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」によって、短い時間に雪の降り方が強まり、積雪が更に増えるおそれがあるため、積雪や路面の凍結による交通機関への影響が心配されます。なだれ、電線や樹木への着雪にも、十分ご注意ください。

日本海側を中心に まだ大雪に警戒

27日月曜も、日本付近は強い冬型の気圧配置で、上空には強い寒気が流れ込むでしょう。

このため、北海道~九州の日本海側では雪が続きそうです。ポイントは、北陸~近畿北部を中心に、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」によって、短い時間に雪の降り方が強まり、積雪が一気に増えることです。

さらに、寒気が強いため、太平洋側でも、雪雲の流れ込む所がありそうです。九州や四国は、午前中は所々で雪が降り、近畿中部や南部でも、午前中を中心に雪の降る所があるでしょう。

東海は、愛知県や三重県では27日昼前にかけて、岐阜県では28日明け方にかけて警報級の大雪となり、静岡県でも雪の積もる所がありそうです。名古屋でも、うっすら雪化粧する可能性があります。

関東甲信は、長野県で断続的に雪が降り、群馬県北部や栃木県北部の山沿いでも、雪の降る時間があるでしょう。

28日火曜午前6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で
北陸地方       90センチ
東海地方、近畿地方  80センチ
東北地方       60センチ
関東甲信地方     50センチ
中国地方       40センチ
九州北部地方     15センチ
四国地方、九州南部  5センチとなっています。

この大雪により、積雪や路面の凍結による交通への影響が心配されます。なだれ、電線や樹木への着雪にも、注意が必要です。

また、北海道では大しけとなる所があり、北陸ではしける所があるでしょう。大雪だけでなく、高波にも、警戒してください。

「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは?

今回、日本海側に大雪をもたらす「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、どういったものなのでしょうか?

冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。

この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あるのです。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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