「在日本大韓民国民団(民団)」枚岡支部=東大阪市=の事務所で12月19日午後、窓ガラスが割れているのが見つかった。同支部によると、外から投げ込まれたとみられるハンマーが室内で発見されたという。警察による捜査が続いており、動機は明らかになっておらず、関係者から不安の声が上がっている。
同支部によると、19日午後1時ごろ、事務所前を通りかかった支部関係者の知人から「ガラスが割れてるよ」と連絡があった。支部関係者が駆けつけたところ、窓ガラス1枚が割れており、外から投げ込まれたとみられる長さ約30センチのハンマーが室内で見つかった。割れたガラスの破片が、窓手前のソファー周辺に散らばっていたという。
ハンマーが投げ込まれた当時、事務所内は無人だった。同支部によると、18日昼ごろに事務所を訪れたときには、室内に異変はなかったという。
支部の提供写真からは、事務所内部が外からはっきり見えるほど窓ガラスに大きな穴が開いていることが分かる。
枚岡署は器物損壊容疑で捜査している。共同通信によると、金品が盗まれた痕跡はなかったという。
民団支部での器物損壊事件の動機は明らかになっていないが、差別的な動機で特定の人種や民族、集団を狙う憎悪犯罪(ヘイトクライム)と関連づける指摘もSNS上で上がっている。
支部の担当者は、ハフポスト日本版の取材に「人がいないことを分かってやっていたのでしょうか。いたずらなのか、ヘイトクライムと関連づけていいのか、今の状況では判断できませんが、今後もしまた同じようなことが起きたらと思うと恐怖です」と話した。
12月上旬には、在日コリアンが多く暮らす京都府宇治市のウトロ地区の空き家に放火したとして、奈良県の男が非現住建造物等放火の疑いで逮捕された。
この事件をめぐり、京都府内の市民団体などは、ヘイトクライムの可能性があるとして根絶を目指す声明文を発表。
「ヘイトクライムは、朝鮮の人々とそのコミュニティにとっては、直接の攻撃を受けずとも、それ自体が脅迫的行為となります。ヘイトクライムを許容する社会では、特定の属性を持つ人びとが、人格権・生存権を否定されながら生き続けざるを得ない状況に置かれることになります」などと訴えている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ハンマー投げつけた?民団支部のガラス割られる。関係者「もしまた起きたら…」