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なぜスティーブ・ジョブズは「iPhoneに割れやすいガラス」を採用することにこだわったのか?

iPhoneの画面や背面はなぜ簡単に割れるのか?」という疑問について、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。




*Category:テクノロジー technology|*Source:Apple Explained

iPhoneの画面や背面が簡単に割れる理由

iPhoneのひび割れはよくあることで、ユーザーの4分の1が経験しているといいます。しかし、そもそもなぜiPhoneはこんなにも壊れやすいのでしょうか。

まず、iPhoneが登場する以前は、画面の割れはそれほど多くありませんでした。当時のほとんどの携帯電話やモバイル機器はプラスチック製の画面を採用しており、AppleのiPodもそうでした。


Appleも同じように、初代iPhoneにもプラスチックディスプレイを搭載するはずでした。しかし、開発の後半になって、スティーブ・ジョブズが「ガラス製のディスプレイにしたい」と言い出したのです。

これは、プラスチック画面にありがちな細かな傷つきを避けるためでした。身近なところでいうと、ニンテンドーDSのタッチパネルにつくような傷です。製品の美しさを重視するジョブズにとっては当然、簡単に傷ついてしまうのは許せないことでしょう。


しかし、一つ問題がありました。ガラスはプラスチックよりもはるかに硬いものの、同時に割れやすくもあります。ディスプレイの傷は少なくても、一点に衝撃を受けると粉々になってしまうのです。


さらに「Apple Explained」は、iPhoneがAndroid端末よりも頻繁に割れてしまうのには、別の要因があるといいます。

(Appleを含む)ほとんどのスマートフォンメーカーは同じコーニング社のゴリラ・ガラスを使用していますが、多くのメーカーは、ガラスが割れにくくなるように独自の技術を加えています。

多くのスマートフォンメーカーが同じコーニング製のゴリラ・ガラスを使用し、(多くの他のメーカーは)ガラスが割れにくくなるよう、プラスチックの層を設けています。

これは耐久性の向上につながりますが、同時に厚みも増します。そのため、Appleはプラスチック層を嫌ったと解説しています。

もう一つの理由として「ガラス面がAndroid端末に比べて広い」という点も挙げています。が、これは一概にはいえないことでしょう。Galaxyを筆頭とした最近のAndroidスマートフォンでは、むしろiPhoneよりもガラス面が広いものが多くみられます。


この問題を解決するため、Appleは2014年により強固な「サファイアガラス製ディスプレイ」の開発を試みたそうですが、そのサファイアガラスを提供していた会社が倒産してしまい、計画が頓挫したそうです。ただし、iPhone 12シリーズでは、前面ガラスに「セラミックナノクリスタル」を採用したため、強度は4倍ほど増しています。


ただし背面ガラスには採用していないため、こちらは割れやすいままだそう。背面ガラスを採用しているのは「ワイヤレス充電へ対応するため」だと考えられますが、残念ながら強度とトレードオフになってしまったようです。


他にも、スマートフォンの重量が増加していることも画面や背面が割れやすくなった原因の一部です。これは意外と影響が大きく、iPadなどを落とすと簡単に画面が割れてしまうのと同じ理由です。

iPhoneは高価なものですし、修理代も安くはありません。「大切なiPhoneを壊したくない」という方には、Spigenのケースがおすすめです。


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