サウジアラビアで開かれている世界最大級のラクダコンテストで、40頭以上のラクダが“美容整形”の疑いで失格になった。
コンテストは、12月1日に始まった「キング・アブドゥルアズィーズ・ラクダ・フェスティバル」の主要イベント。6年目となる2021年は、国内だけでなくアメリカやロシア、フランスなどから集まった約3万3000人のラクダのブリーダーらが最も美しいラクダを競う。
ラクダたちは頭や首、コブの形や姿勢などで“美しさ”を審査され、長くてたるみのある唇や大きな鼻などが良いとされている。
しかし、賞金6600万ドル(約74億8000万円)のこのコンテストでは、不正が後を絶たない。
サウジ・プレス・エージェンシーによると、2021年のコンテストでは、ボトックス注射を使ってラクダの唇や鼻や顎を緩めたり、コラーゲン充填剤で唇や鼻を大きくしたり、ホルモン剤で筋肉を増やしたケースが見つかり、43頭が失格になった。
体の一部を大きく見せるために、輪ゴムを使って血流を制限されていたラクダもいたという。
このコンテストでは2018年にもラクダの美容整形が発覚しており、ボトックス注射やフェイスリフトなどの人工的な細工は厳しく禁じられている。
主催者はX線や3D超音波器など特別なテクノロジーを使って不正を取り締まっていて、違反者には多額の制裁金が課される。
また、人間の都合でラクダたちに美容整形が施されていることに、動物保護団体は厳しい目を向けている。
動物の権利団体・PETAアジア支部のジェイソン・ベイカー氏は、「耳や爪の切除から充填剤の注入まで、動物に美容整形をするというのは恐ろしいほどの動物虐待であり、非常に醜い人間のすることだ」とBBCに述べ、コンテストを批判している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
美容整形でラクダ40頭以上がコンテスト失格。ボトックス注射などを受けていた
Shenzhen Lingyi…