新型コロナウイルスの逆境を新商品で救いたいー。
JA全農(全国農業協同組合連合会)は12月1日から、この冬、大幅に落ち込むとみられる生乳の需要を喚起するために、牛乳が50%以上入ったミルクティーを販売している。
ネットではすでに「絶対美味いやつ」など大きな反響が寄せられていて、JA全農の担当者は「冬の需要を喚起したいと考えていたので、ネットの反響はとても嬉しい」と話している。
開発の背景には、新型コロナウイルスの影響で、牛乳の原料となる生乳の需要が打撃を受けたことがある。コロナで多くの飲食店が休業や営業時間短縮を迫られたほか、在宅勤務の拡大などもありオフィス需要も低下。さらに冬の時期は学校が休みになるため給食などでの消費も見込めず、需要に対して供給が過剰になると懸念されていた。
こうしたなかJA全農は、消費の受け皿とするためおよそ半年前からミルクティーの開発を進めてきた。生乳は関東や東北、それに北海道など東日本の広い地域で生産されたもので、茶葉は神奈川県の「箱根山麓紅茶」を使用する。1本275グラムに含まれる牛乳の量は50%以上で、担当者は「一般的なミルクティーと比べ圧倒的に多いのではないか」と話す。
実店舗では関東地方の「Aコープ」や神奈川県内のJA直売所で発売される。公式のネット通販では全国どこからでも買える。ネット通販ではケース単位の販売となり、価格は1ケース24本入りで3900円(税・送料込み)。
ネットではすでに多くの反響が寄せられている。商品の告知ツイートはおよそ1万回リツイートされ「絶対美味いやつ」など評判は上々だ。JA全農の担当者は「酪農家が丹精込めて作った生乳は一滴たりとも無駄したくないという思いで作った。冬の需要を喚起したいと考えていたので、ネットの反響はとても嬉しい」と話している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
新型コロナ直撃の酪農家を救いたい。「牛乳50%以上」のミルクティーにネット大反響「絶対美味いやつ」