米カウンターポイント社の調査によると、Appleは10月、中国スマホ市場の売上シェアにおいてトップに浮上しました。これは中国市場で苦戦していたAppleにとって、2015年12月以来の快挙となります。
*Category:テクノロジー technology|*Source:Cult of Mac ,Counter Point
Appleの『iPhone 13』は、9月にデビューして以来、多くの市場で成功を収めています。『Cult of Mac』によれば、10月にはAppleは世界のスマートフォンの利益の75%を獲得したとのこと。
カウンターポイント社の新たな調査によると、Appleは中国でも成功を収めています。2021年10月では中国スマホメーカーであるvivoやOPPOを超え、2015年12月以来、久々に中国最大のスマートフォンブランドの王座を奪還しました。
Appleの売上高は前月比46%増と驚異的です。これは『iPhone 13』シリーズの成功の影響が大きいものの、Appleの成功には他の要因もあることをカウンターポイント社は示唆しています。
この成功に深く関係しているのが、ライバルであった中国ファーウェイの失速です。ファーウェイは中国国内で最も人気のあるブランドでしたが、たび重なるアメリカの中国制裁により、市場での競争力を失いました。
カウンターポイント社のリサーチディレクターは「Huaweiの凋落以来、中国ではトップの座が入れ替わっている」と指摘しています。また、テック系メディア『Cult of Mac』は「このファーウェイの壊滅的な落ち込みがなければ、Appleが1位になることは無かっただろう」と示唆しています。絶頂期のファーウェイはそれほど圧倒的で、2年前は中国最大のスマートフォンブランドとして、他のすべてのブランドを圧倒していたそうです。
中国市場は全体として、半導体不足などの影響により年間を通じて低迷していますが、Appleはむしろ成長を見せています。ただし供給上の問題もあり「中国ではiPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Maxの通常の待ち時間は4~5週間になっている」とのこと。これがなければ、Appleは更に良い売上を記録できたのかもしれません。
ファーウェイがいなくなった今、中国のハイエンド市場でAppleが存在感を見せるのは当然の結果です。ただし中国は世界有数のスマホメーカーが数多く存在しているため、今後は国内メーカーも激しい抵抗をみせるはずです。
オリジナルサイトで読む : AppBank
Apple首位奪還、いま「中国でiPhone 13が爆売れ」する理由