アシアナ航空の今年7-9月期の財務諸表によると、負債比率は3668.3%を記録した。昨年12月の1343%、今年3月末の2308%、6月末の2131%に続き、さらに状況が悪化した。負債比率の上昇は7-9月期に2084億ウォン(約200億円)の純損失を計上したことが決定的理由だ。同社は航空貨物の好況で7-9月期に1603億ウォンの営業利益を計上したが、ドル建てで支払う航空機リース料を含む為替差損(1757億ウォン)を計上したことが赤字の原因となった。さらに2015-17年の法人税未納分に対する引当金1067億ウォンを計上した。同社は累積赤字で債務超過状態に陥った。9月末時点で資本金は3720億ウォンだが、自己資本は3292億ウォンにすぎない。
航空業界からはアシアナ航空がコロナ禍の中、貨物事業では善戦しているが、累積赤字を解決するには不十分だとみている。大韓航空に買収され、事業の再編を行い、赤字を解消することが唯一の出口となる。両社の企業結合承認が完了すれば、アシアナ航空は大韓航空から買収代金の残金として8000億ウォンの注入を受けることになる。航空業界関係者は「企業結合審査が遅れれば、大韓航空にとっても負債規模が膨らんだアシアナ航空を買収しなければならない負担が生じる。公正取引委員会の企業結合審査を急がなければ、韓国航空業界の構造調整も本格的軌道に乗らない」と指摘した。
金康漢(キム・ガンハン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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