アメリカで初めて、女性が大統領になった――85分間だったが。
バイデン大統領は11月19日、麻酔をして腸の内視鏡検査で受けている間、大統領権限をカマラ・ハリス副大統領に委譲した。
これにより、ハリス氏が一時的にアメリカ合衆国大統領の権限を持つことになった。
バイデン氏は19日の午前中に、ワシントンD.C.郊外にあるウォルターリード陸軍医療センターで健康診断を受けた。
大統領の権限を委譲したのは午前10時10分頃で、11時35分頃には目覚めて職務に復帰した。
ジェン・サキ大統領報道官は、麻酔からさめたバイデン氏が、11時35分頃にハリス氏とロン・クレイン首席補佐官と話をしたと伝えている。
サキ報道官のツイート:大統領は午前11時35分頃に、副大統領と首席補佐官と話をしました。職務を再開する頃には元気になっていました。健康診断が終わるまで、ウォルターリードに滞在します。
ハリス氏はアメリカ初の女性、そして黒人で南アジアにルーツを持つ副大統領だが、今回の大統領権移譲により、短い時間ではあったものの、初の大統領の権限を持つ女性にもなった。
サキ報道官によると、ハリス氏は大統領権を移譲されていた間、ホワイトハウスのオフィスで公務にあたっていた。
大統領権限の移譲は、合衆国憲法に定められた手順であり、珍しいことではない。
サキ報道官は「ジョージ W. ブッシュ元大統領も、2002年と2007年に健康診断を受けた際に大統領の権限を副大統領のディック・チェイニー氏に委譲した」と説明している。
バイデン氏は11月20日に79歳の誕生日を迎え、最高齢の大統領として、年齢や健康面が不安視されることが少なくない。
しかし、大統領の健康診断にあたった主治医は「バイデン大統領は健康で、非常に元気であり、78歳の男性として大統領の職務を遂行できる」と健康状態にお墨付きを与えた。
バイデン氏は午後にホワイトハウスに戻って恒例の感謝祭前の「七面鳥恩赦式」に臨み、「ピーナツバター」と「ゼリー」と名付けられた2羽の七面鳥を恩赦した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
カマラ・ハリス氏、85分間だけアメリカ初の女性大統領になる。一体なぜ?