11月19日に告示された立憲民主党の代表選(30日投開票)で、候補者に4人が名乗りを上げた。そのうちの一人で元総務政務官の小川淳也氏は、自身の政治活動に密着したドキュメンタリー映画で一躍知名度を高め、10月の衆院選では自民の平井卓也・前デジタル担当相を小選挙区(香川1区)で破るなど勢いに乗っている。
どんな人物なのか?
公式サイトによると、小川氏は1971年、香川県高松市生まれ。小学校から高校まで野球部で活動した。東京大法学部を卒業後、自治省(現在の総務省)に入省。沖縄県庁や金融庁などで勤務した。愛知県春日井市企画調整部長を経て、2005年の衆院選で初当選した。
所属は民主党、希望の党、無所属を経て現在に至る。民主党政権時代には総務政務官などを務めた。
小川氏は、安倍政権の統計不正問題の追及で活躍。小川氏の政治活動を追ったドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」(2020年、大島新監督)が公開され、一気に知名度を上げた。
小川氏を支持する声は、著名人からも上がっている。
小泉今日子さんは衆院選の開票日の10月31日、自身が代表取締役を務める「株式会社明後日」の公式ツイッターで、小川氏の当選確実の知らせを祝福する投稿をした。
ミュージシャンのダイヤモンド☆ユカイさんは、立憲の代表選に絡み「小川淳也をだせよ。利権とか抜きにして本当に実力ある政治家を表に出せよ」などとツイート。強い支持を明確に示している。
一方で、衆院選前に自身の選挙区から日本維新の会が候補者を擁立した際、取り下げるよう維新側に直談判したことが明らかになり、物議を醸した。
代表選への立候補を前に、20人の推薦人集めに苦戦した小川氏。大串博志・役員室長が一本化に応じたことで、最終的に推薦人を確保でき、立候補にこぎつけた。
小川氏は立候補する意向を表明した18日の記者会見で、「代表選に名乗りを上げている方々と前向きな論戦を通して、有権者に立憲民主党の魅力を再確認してもらえるよう取り組む。野党第1党を何としても政権の受け皿になる政党に育んでいく」などと述べた。
立憲の代表選には小川氏のほか、逢坂誠二・元政調会長、泉健太・政調会長、西村智奈美・元厚生労働副大臣が立候補を届け出た。
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小川淳也氏とは?立憲代表選に立候補。映画「なぜ君」で高い知名度、著名人の支持も