俳優のアンジェリーナ・ジョリーさんが日本時間の11月12日、自身のインスタグラムを更新し、世界が直面している気候危機についてメッセージで訴えた。
ジョリーさんは何を伝えたのか。全文を紹介する。
ジョリーさんは2001年にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)親善大使に任命され、2012年から特使を務めている。支援が必要な難民が暮らす難民キャンプを視察するなど精力的に活動している。
2021年8月20日に公式インスタグラムを開設すると、瞬く間にフォロワーが増え、11月12日の時点で1143万人となっており、大きな影響力と発信力を持つ。
ジョリーさんは投稿で、モーリタニア・ホンジュラス・チャドの3カ国の写真を添付した上で、「気候危機は人間による危機」だと訴えた。全文を紹介する。
気候危機は人間による危機です。何十年にもわたる(人間の)怠慢により、気候の緊急事態は加速していて、人を排除してしまうことはその中でも最も壊滅的な結果の一つです。
世界的に、紛争や迫害から逃れる人々の8割は、気候の緊急事態の最前線にいる国々から来ています。気候変動は紛争、貧困、食糧不安などの脆弱性と脅威を増幅させていて、人々を家から追い出すことが一段と増えています。
例えば、(西アフリカの国)マリでは生活に重要な湖が干上がり、家族が生きていくのに最低限必要な、養殖や釣り、家畜の飼育ができなくなっています。
多くの人々が自分たちの家から逃げることを余儀なくされています。(私たちは)干ばつや気温の上昇、降雨量の減少、山火事に苦しんでいる人々がいることに気付くだけです。
気候変動に対して最も脆弱で、気候変動に及ぼす影響が最も少ない人々が、最悪の影響を受けてしまうのは不当なことです。
危機の最前線にいる人々の権利とニーズを支援し、環境を保護することから始める以外に、気候変動と地球規模の不安定性への解決策はありません。
このコメントに対し、国連高等難民弁務官事務所の公式Twitterが賛辞を贈ったほか、「あなたの声で(メッセージを)届けてくれてありがとう」などと彼女の発信を称賛する反応が数多く寄せられていた。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
アンジェリーナ・ジョリーさん、気候変動による難民への影響を危惧。「最も脆弱な人々が影響を受けるのは不当」【全文】
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