イギリス・グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)には、「気候危機時代」の当事者である若者たちも各国から集まり、世界のリーダーたちに対策を求めて声をあげています。
日本から現地入りしている、グレタ・トゥーンベリさんが発起人となった学生運動の日本版「Fridays For Future Japan(FFF)」のメンバーたちもそうです。
ハフポスト日本版は、FFFのメンバーたちにカメラとマイクを預け、数万人の若者が集った「グローバル気候マーチ」や、若者主体の会議「COY(Conference of Youth)」で出会った各国の若いアクティビストを直撃取材してもらいました。
テーマは「日本に言いたいこと」。
COP26の現場から、日本へのメッセージを紹介します。
*「#COP26の現場から」は、Fridays For Future Japanとのコラボ企画です。
ベトナムから参加したビエンさんは、排出量が少ない国が気候変動の悪影響を受ける気候正義の課題について訴えます。
「私の国ベトナムは、気候変動によって最も影響を受ける5つの国のうちの1つです。事実として、私たちは(世界全体の)炭素排出に1%以下しか加担していないのにです。
これは、私の国の人々にとって、そして多くのグローバル・サウスの人々にとってフェアではありません。
私たちは、気候変動の影響によりうまく対応するため、気候正義を呼びかけ、経済、テクノロジー、能力構築へのサポートを求めます」
パナマから参加したアンドレズ・ビスエッティさんは、日本が石炭火力発電からの脱却について明言していない状況について「明らかに間違った選択」と指摘し、こう呼びかけています。
「日本の若者のみなさん。日本の未来、あなた方の未来において、再生可能エネルギー政策が必ず実行されるように、ストライキなどを通して政府に働きかけてください」
南アフリカから参加するルビーさんも。石炭火力の使用を継続する日本のエネルギー政策に異議を唱えます。
「日本もこの問題に真剣に取り組み、石炭火力は廃止するべきです」
<img src=”https://img.huffingtonpost.com/asset/618b2737200000cf7d8d23cd.jpg?ops=crop_11_23_3013_2776%2Cscalefit_630_noupscale” alt=”「あなたたちに教えるため、私たちは学校を休んでいる」
プラカードを手に「グローバル気候マーチ」に参加する少女” data-caption=”「あなたたちに教えるため、私たちは学校を休んでいる」
プラカードを手に「グローバル気候マーチ」に参加する少女” data-rich-caption=”「あなたたちに教えるため、私たちは学校を休んでいる」
プラカードを手に「グローバル気候マーチ」に参加する少女” data-credit=”Fridays For Future Japan撮影” data-credit-link-back=”” />
「世界中のアクティビストと関係を築きたかった」という香港のランス・ランさん(12)。
日本など一部の国が、化石燃料からの脱却の必要性について緊急性を低く評価するよう求めたという報道への皮肉をにじませながら、痛烈なメッセージを送っています。
「日本政府へ伝えたいのは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)に”賄賂”を渡しても未来は変わらない、ということ。“東京沈没”を避けたいなら、脱石炭、脱化石燃料が唯一の道です」
バングラデシュから参加した男性は、新車を購入する経済的余裕がない開発途上国では、日本などが輸出した中古のガソリン車が主に使用されている状況を指摘。環境に悪影響を与える中古車の輸出をやめるよう訴えました。
「私からのメッセージは、(このような)中古車を途上国に輸出しないでほしいということです。そして、車の耐用年数を伸ばすような努力をしてください」
ヨルダンから参加した男性は次のように述べています。
「日本は、世界でも有数の経済大国で、最も発展している国の一つ。だからこそ、気候変動の影響を軽減するため先頭に立って戦い、アクションをとるべき国のうちの1つであるはずです」
【取材・撮影:Fridays For Future Japan 翻訳:Yuko Funazaki 動画:中田真弥 文・編集:中村かさね】
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「“東京沈没”を避けたいなら…」 香港の12歳が警告。世界の若者が日本に伝えたいこと(COP26の現場から)