岸田首相だけじゃない「外相兼任」。調べてみたら過去にもあった

自民党幹事長に起用する茂木敏充外相の後任をめぐり、岸田文雄首相は11月4日、「次の組閣までは私が外務大臣を兼務する」と明らかにした。首相官邸で同日、記者団に語った。自民党は同日の総務会で、茂木氏を幹事長に充てる人事を決定した。

10月31日に投開票された衆院選を受け、首相指名選挙を行う特別国会は11月10日に召集される予定で、その後第2次岸田内閣が発足する。

それまでの間、不在となる外務大臣を岸田首相自ら兼務することとなったが、外務省によると、首相の「外相兼任」は過去にもあった。主な例をまとめてみた。

直近では、2002年1月30日から2002年2月1日までの3日間、当時の小泉純一郎首相が外相を兼務。当時の田中真紀子外相が外務省幹部などと対立し、「国会審議が紛糾した」との理由で田中氏を更迭させたことによるものだった。自身が兼務した後、当時環境相だった川口順子氏を外相に起用した。

これ以前にも、当時外務大臣だった岸信介氏が、外相を兼任する形で1957年2月25日、首相に就任した。

戦後、首相と外相の兼任を長く務めたのは吉田茂氏だ。外交官出身で、外相を務めた吉田氏も、外相を兼任する形で1946年5月22日、首相に就任。第2次、第3次吉田内閣でも外相を兼任した。

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