日本ハムの新監督に就任した新庄剛志さんは、選手としてバッターボックスに立つ「代打オレ」があるのか報道陣に問われると、「あと一回トライアウトを受けるチャンスがある」として含みを持たせた。11月4日に札幌市内で開かれた就任会見の一幕だ。
えんじ色のジャケットに大きく襟を立てた白いシャツというド派手な格好で登場した新庄さん。会見冒頭には「選手兼監督という形で契約を結んでもらいました」とあいさつした。
会見に同席していた川村浩二球団社長が慌てた様子で「いえいえ、監督だけです」と訂正。新庄さんは「すみません、監督だけでした」と笑ってごまかした。どうやら新庄流のジョークだったようだ。
「今日は監督らしい格好で来ました。これからは顔を変えずにチームを変えていきたい」と意気込んだ。
新庄さんは1990年に阪神に入団。2001年にフリーエージェントで、アメリカ大リーグのメッツに移籍。メッツやジャイアンツで活躍した後に、日本ハムで2004年から3年間プレーしていた。
15年ぶりの現役復帰を目指し、2020年12月には12球団合同トライアウト(入団テスト)に参加した。タイムリーを放つなどアピールしたが、自ら設けた期限までにどこの球団からもオファーがなく「身の程を知りました」と復帰を断念していた。
今回の会見では、元日本ハムのエースで野球解説者の岩本勉さんから「もう我慢ならないと思ったときにオーナーと社長にもう一度、選手契約を申し出てバッターボックスに立つ『代打オレ』はありますか?」という質問が出た。
これに対して新庄監督は次のように答えた。
「実は今年の1年、野球の勉強をしながら、体は作ってきました。あと一回トライアウトを受けるチャンスがあるんで。それは今、ちょっと考えてます。そこで監督の僕が『あの選手いいやん、取ったろうかなあ』っていう考えは、ちょっと頭の中にあります。あとは球団と話し合います」
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新庄剛志監督「代打オレ」あるのか問われ、「あと一回トライアウトを受けるチャンスがある」【日本ハム】