アツアツの焼き芋がおいしい時季になりました。ウェザーニュースで「焼き芋」に関するアンケート調査を行ったところ、「買うことが多い」の72%に対して、「家で焼くことが多い」と答えた方は28%にとどまりました(10月7〜8日実施、8681人回答)。家で焼くのは手間もかかるし、プロの味に近づけるのは難しいと感じている方が多いようです。
一口に焼き芋といってもホクホクしているもの、ねっとりしているもの、甘みの程度もそれぞれ異なります。これは収穫時期や産地、焼き具合などにも左右されるそうですが、一番の違いは芋の種類だそうです。
つまり、芋の種類による特徴を知れば、自分好みのおいしい焼き芋作りの近道になります。詳しい話を茨城県水戸市のサツマイモ農家、星政和さんに伺いました。
「ホクホク派は昔ながらの焼き芋で、2つに割ると粉をふくほどさらっとしています。東の紅あずま、西の高系14号と言われる2品種がその代表といわれています。
うちでは紅あずまを作っていますが、紅あずまから派生した紅乙女、高系14号から派生した鳴門金時、紅さつま、星むすめなどがホクホク派です。焼き方などにもよりますが、糖度が高くて甘みが濃厚なものは、まるで“あんこ”や“芋ようかん”を食べているような感じです」(星さん)
昔は焼き芋といえばホクホクが一般的だったようです。
「ねっとりしている芋は水分が多いため“水芋”として好まれていませんでした。しかし最近は安納芋のブームから端を発して、ねっとり派の焼き芋が人気となっています。
代表として紅はるか、シルクスイート、安納芋、マロンゴールドなどがあります。芋の熟成加減と焼き方によっては、スプーンですくって食べるほどねっとりしていて甘さも濃いものがあります」(星さん)
「色味で特徴的なのが紫芋系です。ホクホクもねっとりもありますが、比較的甘みがあっさりとしていることと、色味が紫できれいなのでスイーツに加工されることも多い品種です」(星さん)
焼き芋にする品種はまだまだたくさんあるそうです。いろいろ試して好みの品種を見つけるのも楽しいですね。
サツマイモには熱に弱いとされるビタミンCが豊富ですが、サツマイモは焼き芋にしても50%は残存するそうです。風邪予防にもなるビタミンC豊富な焼き芋を食べて、寒くなる季節に備えましょう。
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