はじめに
“AppBank投資部”の記事では初心者〜中級者の方にわかりやすく、ていねいに投資のキホンをご紹介しています。安心の上場企業運営サイトで投資の基礎をしっかり身につけて経済的安定やFIRE(早期リタイヤ)など、あなたの目標を達成しましょう!
この記事では「これからFXを始めたい」「少しだけFXをやったことがあるけど、あまり詳しいことはわからない」という方向けに基本と基礎の情報やノウハウを紹介していきます。
みなさん、FXと聞いてどんなイメージを持ちますか?
インターネットで見かける記事などでは「フリーターが月収100万円!」とか「フツーの主婦が年収1億」といった情報を読むことがありますよね? メディアはこういった“特殊な事例”ばかりを取り上げるので、ひょっとすると皆さんも「FXは一攫千金ができる」というイメージをお持ちかもしれません。
また、その反動で「FXはギャンブルだ」とか「FXはリスキーで危険な投資だ」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらはどちらも誇張されたストーリーです。もちろん、全てが嘘ではないでしょうし、実際に億万長者になったり、逆に破産した人もいるでしょう。けれども、このどちらのシナリオも極端すぎる少数ケースでしかなく、決してFXとその投資家の多数を正確に表すものではありません。
実際のところ、基礎的な知識を身につけてFX投資を行えばギャンブルや全財産をかけた一発勝負ではなく、リスクを抑えた合理的な投資を行うことが可能です。つまり、「FXは危険なの? 安全なの?」という問いの答えは「安全にも危険にも使える」ということ。つまりやり方次第、使い方次第なのです。例えば車も無謀運転をすれば危険ですが、安全運転を徹底すれば事故のリスクを低くおさえつつ便利に使えることと似ているかもしれません。
FXとは外国為替証拠金取引(Foreign Exchange Trade)のことです。円やドル、ユーロなどの通貨を買ったり、売ったりしてその差額で利益を上げる投資の方法です(失敗すれば損失を被ることもあります)。
いちばんシンプルに説明するなら「安く買って、高く売る」ことができれば“勝ち(得)”。「高く買って、安く買う」ことになってしまえば“負け(損)”となります。このほかにも売りから入る方法やスワップポイントで稼ぐ方法などもありますが、まずは「安く買って、高く売る」という一番シンプルな方法をしっかりと理解しましょう。s
シンプルな例はこんな感じです。
※なお、ここでは話をわかりやすくするために手数料やスワップ金利などは省略しています。
上記の例ではドル買いをしてドルが値上がりしたので、得をしています。しかし、ドルが値下がりした場合は損をするということになるわけです。
証拠金と呼ばれる一定額のお金を入金しておくことで、その数倍の売買ができる仕組みです。この元本より大きな金額でトレードができる仕組みをレバレッジと言います。このように比較的少ない元手で大きな金額の取引ができることがFXの特徴です。これは諸刃の剣で、トレードに勝てば大きく利益が上げられる可能性がある反面、負ければ損失も大きくなります。そのため、初心者はこの“レバレッジ”は使用しないか、低い倍率に抑えるほうが堅実な投資ができます(もちろん、リスクを承知の上で自己の責任のもと高いレバレッジでトレードすることも可能です)。
FXの基本的な稼ぎ方を、投資を行なう(ポジションを持つ)期間で分けると、おもに以下の3種類になります。
スキャルピング、スキャルと呼ばれるFXのトレード手法は数分から、早い時には数秒でポジションを決済する超短期、高速トレードのことです。
デイトレーディング、デイトレと呼ばれるトレード手法はその名の通り「デイ=日」でポジションを決済する運用スタイルです。
スキャル、デイトレは予想外のイベントなどがあって市場が大きく動く場合でもすぐにポジションを解消し損失を抑えられるというメリットがある一方で、売買手数料がかさむといったデメリットがあります。
投資用のPCやスマホをほぼ常に確認しておく必要があるので時間に余裕があり、ガッツリとFXに取り組みたいという人向けと言えるでしょう。
スイングトレードは数週間単位でポジションを解消する投資スタイルです。短期的なイベントの波をとらえつつ、売買手数料を抑えられるという意味でバランスのいいスタイルです。
このスタイルは常にPCやスマホに張り付いてチャートを見ている必要はないので、会社勤めなどをしつつ行う投資としておすすめされることが多いようです。
数ヶ月〜年単位でのポジションをもつスタイルはスワップポイント狙いです。大きく値が動くのを待つために長期保有をする投資家もいますが、一般的に長期保有の場合はスワップポイントという金利を得る投資スタイルの場合が多いです。
また、上記の投資スタイルのほかにも自動売買ツールを駆使して人力ではなくプログラムによってFX投資を行う方法も近年注目されているようです。
FXのトレーダーが参加することになる為替市場は平日は24時間取引可能です。言い換えれば、日本時間の月曜の午前7時〜土曜日の午前6時までです。日本株を日本の市場で取引しようとすると午前9時から午後3時までという制限がありますが、それと比較するとFXははるかに長い時間トレードができるのが魅力です。
たとえば、会社勤めの方が夜にトレードする、主婦の方が日中にトレードする、といった自分の時間にあわせた投資ができるのが魅力です。
FXで投資をするにあたって、元手(投資資金)以外に必要となるお金、費用は何でしょうか? ここは初心者が知っておくべきFXのコストを紹介します。
日本におけるFX口座の開設手数料は、ほとんどの場合無料です。「いまどき、口座開設でお金を取る一般投資家向け証券会社はほぼない」という理解で問題ないでしょう。また、口座開設の申し込みはインターネットで完結するものが多く、手間も時間もかかりません。
日本の主要な証券会社でFXのトレードをする際に「売買手数料」という名目で費用がかかることはまずありません。
ただし、実質的な売買手数料と言えるスプレッドと呼ばれるものが存在する点は注意が必要です。どの証券会社でも、ドルや円を売る時のレート(値段)と買うときのレート(値段)は異なっています。よく考えると、「同じ通貨なのに、買うときと売るときで値段が違う」というのは少し不思議ですよね? 実はこの差額=スプレッドがFX業者(証券会社)の利益となる部分なのです。
そのため、投資家にとってはこのスプレッドの幅ができるだけ狭い会社を選ぶことでFX投資にかかるコストを下げることができます。FX口座を解説する証券会社を選ぶときはスプレッドが狭いところを選ぶようにしましょう。
ここではFXのリスクについて説明をします。FXはレバレッジをかければその分利益も大きくなりますが、狙いとは逆に相場が反対へ動くと損失が大きくなります。ですから、ハイレバレッジの取引はハイリスクハイリターンであるということです。
FXは損失が一定額を超えたら強制的に「損失を確定させる」ロスカットという仕組みが働きます。これは損失を限定させられるという意味では安心できる仕組みですが、自分の意志とは関係なく強制的に決済が行われ損失を確定させられるという意味ではシビアなものでもあります。
なお、原理的には急激な相場変動が起きた場合にこのロスカットは間に合わずそれが元本を超える金額になることもあり得ますが、それは極端に高いレバレッジをかけていて相場が大きく逆方向に動いたときだけでまれなケースです。実際はレバレッジを数倍程度に抑えておけば、強制ロスカットのリスクを下げられます。
FXの業者は日本国内にも海外にもありますが、初心者が選ぶべきは国内の会社です。国内の証券会社の場合は、厳しい規制があるので大切な資産を安全に管理することができます。一例として国内のFX業者は「顧客の資産は別に管理する」という仕組みが必須になっています。投資家の資産は別の銀行に預けて信託管理をしているので、万が一FX業者が倒産することになっても顧客が預けた資産が失われることはありません。しかし、海外FX業者の場合はこの仕組みが100%徹底されていません。したがって、FX業者が倒産するとお金が戻ってこない、お金が引き出せなくなるといったリスクが高くなります
また、海外の場合はそもそも日本語以外でのやりとりとなるためユーザーサポートが受けるのに英語などの知識が必要になるといった問題もあります。
初心者がFX業者を選ぶ際は金融庁に登録ししていること、資産が信託保全にされていること、口座開設手数料、取引手数料が無料であることは必須です。
さらに、スプレッドが狭い(実質的な取引手数料が安い)ところを選びましょう。あとは、いくつか口座開設をしてみて、トレード画面が見やすい、使いやすいと感じるところを好みで選べばOKです。
また、時期によっては「新規口座開設・キャッシュバック」などのキャンペーンを行っている会社があるので、とくにこだわりがなければ“おいしいキャンペーン”を実施している大手証券会社を狙って口座開設をするのがおすすめです。一定の入金金額や取引金額などの条件をクリアする必要はありますが、それさえやれば確実にお金がもらえるという意味では「勝ち確定」なので、うまく利用しない手はありません。
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