10月19日(火)に公示され、31日(日)に投開票される衆院選。
2017年10月に行われた前回の衆院選では、全体の投票率が53.68%でした。なかでも10代は40.49%、20代は33.85%と、若い世代の投票率の低さが際立ちました。
今回の衆院選に向け、投票率を少しでも上げようと、様々な企業や団体が「選挙割」などの取り組みを始めています。主な取り組みをまとめてご紹介します。
ラーメン店を展開する一風堂は、衆院選に合わせて「選挙割」を実施すると発表しました。
10月31日(日)~11月10日(水)、店頭で投票済証明書を提示すると「替玉1玉」か「玉子1個」を無料で提供するといいます。
一風堂は2016年7月の参院選から取り組み始め、2017年10月の衆院選、2019年7月の参院選でも実施し、今回で4回目。2019年7月の参院選の際は、投票を呼びかけるウィットに富んだポスターも話題になりました。
飲食チェーンを展開するワタミも今回の衆院選に合わせ、居酒屋、焼肉、レストランで「ワタミの選挙割」キャンペーンを実施すると発表しました。
10月25日(月)~11月7日(日)、衆院選で投票した客を対象に、投票済証明書などを店舗で提示することでドリンク1杯を無料で提供するといいます。
とんかつ店などを展開する平田牧場は、10月25日(月)〜11月7日(日)の間、投票済証明書の提示で対象商品を半額で提供すると発表しました。
「未来を生きる全国の若者が、自らの将来を考え、投票するきっかけになることを祈念し、若者の投票行動を応援いたします」としています。
アウトドア・フットウェアブランド「KEEN」は、衆院選で投票した人を対象に、商品の10%オフをすると発表しました。11月14日(日)まで。
なんと、選挙権のない人でも対象になる方法があるそうです。このキャンペーンについての公式SNSの投稿をシェアしたことがわかるものを提示すると10%オフになるとのことです。
このほかにも、たくさんの企業や団体が工夫をこらし、「選挙割」に取り組んでいます。一般社団法人「選挙割協会」によると、今回の衆院選に向け、全国で2000店以上が「選挙割」に取り組んでいるそうです。「選挙割」に参加している店舗は一般社団法人「選挙割協会」のサイトから調べることができます。
日本における投票率を1%でも高めるために活動する有志の一般社団法人「GO VOTE JAPAN」は10月26日、「20代の投票率」に応じて割引を実施するECサイト「GOVOTE MARKET」をオープンさせると発表しました。衆院選の投開票翌日の11月1日にオープンする予定です。
発表によると、「20代の投票率が50%なら半額」「100%であれば無料になる」といった仕組み。プロジェクトの趣旨に賛同した企業の協賛品を、「投票率割」で購入することができるといい、「ぜひこのプロジェクトをきっかけに、身近な人に投票を呼びかけ、1%でも投票率を上げることに力を貸してください」と呼びかけています。
【ECサイト「GOVOTE MARKET」はこちら】
「割引になるから」という理由だけではなく、こうした様々な取り組みが選挙や政治に関心を持つきっかけになると嬉しいです。
投票日の10月31日(日)は、午前7時〜午後7時まで投票することができます。仕事や旅行、入院など何らかの用事でこの日に投票できない人は、30日(土)まで期日前投票をすることができます。
期日前投票はすでに始まっており、原則午前8時半〜午後8時まで投票できます。投票できる場所は、自宅に届いた「投票所入場整理券」で確認してみてください。
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「選挙割」こんなにある。一風堂は替え玉無料、とんかつ半額も…【衆院選】