新型『MacBook Pro』からTouch Barが廃止されたことについて、Appleのグレッグ・ジョズウィアック氏が説明しています。
* Category:テクノロジー technology
* Source:wccftech, 9to5Mac
テック系メディア『wccftech』の引用によれば、Appleのマーケティング担当のジョズウィアック氏は、海外誌『Wired』のインタービューでTouch Barについて語りました。
Proのお客様が、フルサイズのファンクションキーの触感を気に入っていることは間違いありませんので、そのように決定しました。私たちはそのことをとても嬉しく思っています。
ジョスウィアック氏は、『MacBook Pro』ユーザーがTouch Barよりも物理的なファンクションキーを求めていたため、それを復活させたとしました。実際Appleは発表会でも、「プロユーザーが愛するメカニカルキーの、慣れ親しんだ触感を取り戻す」と述べています。
Apple専門の米メディア『9to5Mac』は、Appleが以前Escapeキーのみ復帰させるなど、様々な手でTouch Barを残そうとしていたことを指摘。しかしそれに反して、Appleはその後、Touch Barの機能をソフト面からアップデートしなかったことを問題としています。ここからも、早い段階でAppleがTouch Barから興味を失っていたことは確かです。
『wccftech』は、AppleがTouch Barを廃止する決断をしたのは、製造コストの増加が原因であり、顧客が求めるものとはあまり関係がないのではないか、と指摘しています。
新型MacBook Proはデザインが完全に再設計されたため、Touch Barを搭載しつづけるとなれば追加の労力が必要になります。また同メディアは、クリエイティブな仕事をしているユーザーが、Touch Barがあるからといって他の製品を選ぶことはないだろう、と続けています。
もちろんAppleが説明するように、Touch Bar廃止の背景には「お客様が物理キーを望んでいたから」という理由もあるでしょう。総合すると、AppleはTouch Barにかかるコストに対し、ユーザーからの反応が見合わないと判断し、今回のデザイン再設計のタイミングで廃止したものと考えられます。
オリジナルサイトで読む : AppBank
新型MacBook ProでTouch Barを廃止した「Appleの真意」