Googleのスマートフォン『Pixel 6 Pro』と以前のiPhoneを比較したベンチマーク結果が公開されています。
* Category:テクノロジー technology
* Source:wccftech, notebookcheck
ベンチマークソフト『Geekbench』で、『Pixel 6 Pro』に搭載されたTensorチップと『iPhone XS Max』に搭載されたA12 Bionicを比較したテスト結果がTwitterに投稿されました。
この投稿では、A12 Bionicがシングルコアとマルチコアの両方のテストでGoogle Tensorを上回っていることが分かります。
A12 Bionicが3年前のチップセットだということを考えると、これは非常に残念な結果です。この投稿を引用したテック系メディア『wccftech』はこれについて「発売以前からTensorのスコアがあまり高くないという噂はあったが、これはかなり酷い結果だ」と指摘しています。
ただし、『Notebookchek』によれば、『3DMark』のベンチマーク結果では『Pixel 6』は他のフラッグシップAndroid端末の中で、最も高いグラフィックス性能を示したとのこと。iPhoneとAndroidの違いや、アプリの最適化の問題という点も無視できないため、一概に『Pixel 6』の性能が低いとは言えません。
『wccftech』はまた、『Pixel 6』シングルコアとマルチコアのスコアが低いのは、Tensorの省電力機能に起因している可能性もあり、バッテリー駆動時間を重視するために、Googleが意図的にこのチップのパフォーマンスを低下させた可能性もある、と指摘しています。
Googleは発表会で「ベンチマークよりも新しい体験を重要視している」と明言してます。Googleは代わりに、Appleとも差別化が図れ、得意分野でもある機械学習(ML)に注視したようです。ここから恩恵を受けるであろう機能についてもアピールしており、特にソフトウェアとのコンボともいえる音声認識と画像処理についてはかなり期待ができます。
近年のスマートフォンは性能が高くなってきており、フラッグシップ端末は処理性能によって、普段使いに差が出ることはほぼありません。このため、スマートフォンの使い勝手の良さはベンチマークで測れなくなってきています。
ただし、全体的な処理性能の面ではAppleがスマートフォン業界を大きくリードしていることも明らか。Googleがいかにしてこの差を埋めたのかは、今後の様々なレビューによって判明するでしょう。
オリジナルサイトで読む : AppBank
Pixel 6は「3年前のiPhoneより処理性能が低い」先行するAppleにGoogleが対抗する手段とは?