またこの画像か!と感じた方も多いかもしれない。
「オーストラリアのビーチで、犬がサメを食べながら蛇の後尾を眺めている」という文字だけでも情報量の多すぎる画像が、日本のTwitterで話題だ。
しかし、これはコラージュ画像。数年前にすでにファクトチェックされているものだが、投稿されるたびに拡散している。過去には、コラージュであることを前提にカピバラやシロクマが足されるなど、大喜利の様相を呈すこともあった。
「サメをビーチで襲いながら蛇の交尾を見てる犬を撮ろうとしたら写り込んできた主張の激しいカピバラの画像がこちら」という投稿があったのは10月24日。ビーチに体が半分しか残っていないサメの死体が打ち上げられていて、そばには犬とみられる動物。この動物の視線はサメではなく、画像手前で互いに絡み合い交尾する蛇に向けられており、さらに前歯を剥き出しにするカピバラもカットイン…という構図だ。
この画像にはすでに1万を超える「いいね」が寄せられ、「情報量が多すぎる」などと反響を呼んでいる。
しかし、これは数年前からたびたび投稿されネットを騒がせてきたコラージュ画像だ。
AFP通信が2019年に実施したファクトチェックによると、これは「サメを食べるディンゴ」と「蛇の交尾」という別々の写真を合成したもの。ディンゴはオーストラリアに分布するイヌ科の動物だ。
いずれも過去にネット掲示板などに投稿されたものが元になっているとみられる。
この画像は過去に著名人の間でも話題になっていて、2018年にはイギリスの俳優・コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスさんもシェアしたことがある。この写真ではビーチと手前の草地の境界がジグザグになっているが、過去にシェアされた別の写真では一直線になっていて、合成であることが見抜きやすくなっている。
今回、日本で拡散されたものは、この画像の手前部分に、前歯を剥き出しにしたカピバラを付け足したバージョンだ。過去にはカピバラ以外にもシロクマが追加されるなど、大喜利の様相を呈したこともある。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
情報量が多すぎる…「サメを食べながら蛇の交尾を見ている犬」はコラージュ画像。過去には大喜利合戦に