材料たったの3つ。イギリス生まれの冷たいデザート「レモンポセット」【旅するレシピ】

セネガルの煮込み料理「プレヤッサ」を紹介した前回に続き、今回もレモンを使ったレシピです。イギリスに古くから伝わるお菓子「レモンポセット」の作り方を紹介します。

シェイクスピアのお話にもたびたび登場するこの伝統菓子は、さっぱりとした味わいなのに生クリームが濃厚で、ムースやプリンのようなとろんとした食感の冷たいデザートです。

このレシピを知ったのはいまから5年ほど前、私が経営するワインバーのお客様に「何かデザートがあったら嬉しいな、あなたの作るデザートが食べてみたい」と言われたことがきっかけです。

実を言うと、私はあまり洋菓子を作りません。餡子は大好きなので自分でよく炊くのだけど、洋菓子はどうも苦手で…。お菓子作りって少し難しいイメージがありませんか? 分量や温度をレシピ通りに寸分違わずきっちりと量らないといけない気がして、ざっくり派の私にはちょっとハードルが高く思えて。 

とはいえ、食後にデザートが食べたいお客様の気持ちもよく分かるし、「さてどうしようかな…」と思っていた矢先に出合ったのがこのレモンポセットでした。私のようなめんどくさがり屋でもコレならやれるかも、と思ったんです。

なぜなら材料はたったの3つ。そして実際に作ってみると、予想通りでまあ簡単。ざっくり派の私のためにあるようなシンプルレシピでした。

あともう一つ良いところは、上にのせるもので表情が変わるところです。このデザートは、お茶にもお酒にも合わせられるのが魅力なんです。

一番のおすすめは、カカオニブ。カカオニブとは、ローストしたカカオ豆の外皮を取って4〜5mmくらいの粒にしたもので、お砂糖を加える前のチョコレートといえばわかりやすいでしょうか。甘くはないけれど、カカオの香りとともにほんのり酸味も感じられるスーパーフードです。

その苦味と酸味とパリパリとした食感がレモンポセットとの相性ピッタリ。コーヒー紅茶はもちろんですが、赤ワインやウイスキーともよく合います。続く二番目のおすすめは、餡子(写真)です。こちらも緑茶はもちろん、赤ワインにも合います。

ほかにはオレンジやブルーベリーなどのフレッシュフルーツや、ジャムをのせてもよし。ぜひお気に入りのトッピングを見つけて楽しんでみてください。

では、作り方を紹介しますね。材料にロスを出さず、しかも覚えやすい分量にしていますので、必ず大さじをご用意くださいませ。

 

<用意するものと、あると便利な道具>

⚫️材料:レモンポセット(直径60mmの容器6個分)

・生クリーム(脂肪分35%、1パック200mlのもの) 2パック(※1)

・レモン 1個、またはレモン果汁 大さじ3

・砂糖大さじ3 

※1…脂肪分が高いものを使うと、より固めのものが出来上がります。

⚫️あると便利な道具

・ミルクパン(テフロン加工だと洗いやすいです)

・細めのゴムベラ(かき混ぜるのも、鍋肌の液体をとるのにも便利)

・大さじ

<つくり方>

1. 鍋に生クリームと砂糖を入れ、ゴムベラで軽くかき混ぜながら弱火でしばらく温める。

2. 砂糖が溶けて生クリームの表面がふつふつと沸騰してきたら、鍋の中にレモン果汁を加える。

3. ゴムベラで全体をよくかき混ぜたら火を止める。

4. 器に3を流し入れたら、粗熱を取るために10分ほど常温で放置する。

5. 器にラップをして冷蔵庫で冷やす。3時間〜ひと晩ほど冷やせば出来上がり、冷蔵庫で保存すれば3日は日持ちします。(※2)

※2…温度差でラップに水滴が付きますが、水滴をつけたくない場合は、4の時間を長めにしてできるだけ常温に冷ましてからラップをするようにしましょう。

(文:さんさん 祐子 編集:毛谷村真木/ハフポスト日本版)

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Source: ハフィントンポスト
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