台風14号(チャンスー)は、15日(水)9時現在、東シナ海を東にゆっくりと進んでいます。
台風は今後温帯低気圧に変わりながら東寄りに進み、勢力は現在よりも強くなる予想です。
17日(金)から18日(土)にかけて全国的に雨や風が強まり、荒天となるおそれがあるので警戒が必要です。
▼台風14号 9月15日(水)9時
存在地域 東シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 東 ゆっくり
中心気圧 996 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
台風14号は北側には高気圧があり、行く手を阻まれています。台風を移動させる風が弱く、16日(木)午前中頃までは東シナ海でほとんど停滞する予想です。
16日(木)午後になると行く手を阻んでいた高気圧が東に離れるため、上空の気圧の谷と一体化するような形で北東に移動を始める見込みです。
温帯低気圧に変わる17日(金)以降は上空の強い西風に乗って速度を上げて、日本海を進む予想となっています。
低気圧に変わったとしても油断禁物です。温帯低気圧に性質が変わると強風の範囲はむしろ拡大する予想です。低気圧として再発達し、17日(金)以降は全国の広い範囲で風が強まるおそれがあります。
速度が一気に上がることで天気は急速に悪化するため、雨や風への備えは早めに行うようにしてください。
台風または低気圧の中心に近い山陰や北陸など日本海側に加えて、西日本や東海、東北などの太平洋側でも風が強まる予想となっています。低気圧が北東に進むことに伴って、18日(土)にかけて全国的に風が強まる見込みです。沿岸部では瞬間的に30m/sを超えるような暴風が吹き荒れるおそれがあり、鉄道や高速道路など交通機関への影響や、飛来物による停電などに警戒が必要です。
また、低気圧が近くを通過する山陰から北陸、東北、北海道などで雨が強まる予想です。非常に暖かな空気が北日本まで流れ込むため、普段の雨量が少ないところでも大雨のおそれがあります。
台風や変わった低気圧の進路や速度によって影響が出始めるタイミングや、影響の及ぶエリア、雨風の強さが変わるため、こまめに最新の情報を確認するようにしてください。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。
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Source: ハフィントンポスト
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