中日・木下雄介投手の追悼試合で、対戦相手は「マッキー」を取り出した。「人間味あるチームでありたい」

9月5日のプロ野球・中日ドラゴンズ対横浜DeNAベイスターズ(バンテリンドームナゴヤ)は、およそ1ヶ月前に急逝した中日・木下雄介投手の追悼試合だった。

中日の選手は木下投手の背番号「98」のユニフォームを身にまとい試合に臨み、2対0で勝利。この試合の裏では、対戦相手・横浜DeNAも追悼の思いをある行動で表していた。

■人間味あるチームで…

中日・木下雄介投手は独立リーグ・四国アイランドリーグPlusの徳島インディゴソックスから2016年、育成ドラフト1位でプロ入りを果たす。150キロを超す威力抜群の速球を武器に支配下登録を勝ち取り、将来の中継ぎ陣の柱として期待されていた。

しかし7月に名古屋市内で練習していたところ倒れ、治療が続けられていたが8月3日に息を引き取った。27歳だった。

9月5日は木下投手の追悼試合となり、中日の選手は全員、木下選手の「98」番のユニフォームで試合に臨んだ。

これに対し、対戦相手の横浜DeNAベイスターズは試合前、自身たちも追悼の気持ちを表すためにできることはないか模索していた。球団公式Twitterが明かしている。

動画では、セットアッパーの山崎康晃投手が他の選手たちに対し「僕としては何かやりたい、僕らも人間味あるチームでありたい。この時代に、一緒に同じ野球をやっていたこともあって、何かできないかな」と発案。おもむろにズボンのポケットからマーカーの「マッキー」を取り出すと、帽子などに「98」を書いてほしいと呼びかけた。

「ぜひみんなでやりたい。どうでしょうか」山崎選手の問いかけに、チームメイトからは賛同の拍手が起こった。

その後の試合では、主軸打者のタイラー・オースティン外野手が帽子に小さく「98」と書いていたのがTwitterで話題になった。山崎投手の発案は多くの選手に届いたようだ。

試合は8回裏、中日が代打・福留孝介選手のタイムリーツーベースで均衡を破ると、木下投手とドラフト同期入団の京田陽太選手も続き、この回で2点を先制。守護神のR・マルティネス投手がこの点差を守りきり勝利を飾った。

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Source: ハフィントンポスト
中日・木下雄介投手の追悼試合で、対戦相手は「マッキー」を取り出した。「人間味あるチームでありたい」

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