みなさんは高校時代、「ショッパー」をサブバッグなどとして利用していましたか?
ショッパーとは、お店の買い物袋のことで、スクールバッグの補助として、体操服やお弁当などを入れて使用されることもあります。
Twitterで「ショッパーに関する、みなさんの高校時代の体験・思い出を聞かせて下さい」と呼びかけた所、思わず笑顔になってしまうような体験談が集まりました。
思いがけず「あー!」と懐かしい記憶が刺激されるかもしれないエピソードや写真を紹介していきます。
※このアンケートはインターネット上で回答を募ったものであり、正式な統計調査ではありません。
Twitterを通じたアンケートの呼びかけは4月19日に行い、5月18日までに集まった66回答を対象に集計しました。
回答者の内訳は10代1人、20代24人、30代30人、40代11人。女性64人、男性1人、ノンバイナリー1人でした。
回答者が高校時代を過ごした都道府県は、北海道から沖縄まで全国に渡りましたが、多い順番では東京(16)、神奈川(14)、北海道(6)となりました。
「高校時代に、サブバッグなどとして使用していた『ショッパー』のブランドを教えて下さい」(記述、複数回答)という質問に対しては、80ほどの名前が上がりました。
回答数が多かったものを中心に、自由記述も交えてお伝えしていきます。
※以下、カッコ()内のブランド名等は回答者が高校時代に使用していたもの(記入順)、地名は回答者が高校時代を過ごした都道府県、年齢は回答当時のものです。寄せられた自由記述を紹介する際、趣旨を変えない範囲で、短くするなどの編集を加えている部分があります。
回答者の中心となった30代では、CECIL McBEE、LOWRYS FARMが4件(回答)ずつで、最も多くなりました。
続いて、HYSTERIC GLAMOUR、BETTY’S BLUE、ムラサキスポーツ、LIZ LISA、one wayが3件ずつでした。
・体操服入れとして使用していました(BETTY’S BLUE、LOVERS HOUSE、和歌山、32歳)
・参考書や辞書、お弁当やカーディガンなどを入れていました。家族旅行で都内を訪れたときに購入していました。ボロボロになったら替えてましたが、大事に使ってました(CECIL McBEE、LIZ LISA、Jassieなど、青森、31歳)
・体育着入れとして。ボタンが付いていて中身が見えづらくなっていて使いやすかった(LOWRYS FARM、新潟、32歳)
・ショッパーが欲しいがために買い物してたところがあります(one way、LOWRYS FARM、CECIL McBEE、北海道、34歳)
・FRUiTSという雑誌を愛読する姉にもらいました。黄色で丈夫でシワさえもかっこよく気に入っていました。部活の汗まみれの服をつっこみ帰っていました(HYSTERIC GLAMOUR、茨城、34歳)
LOWRYS FARMの袋は現在、サステナビリティの観点から紙製になっているそうです。そのほか、定期的に限定ショッパーを配布するイベントが行われることもあるそう。
苺柄のショッパーが印象にある人も多いであろうBETTY’S BLUEは2009年にブランドを休止しましたが、2021年に限定復活し、話題になっています。
40代で多かったのは、BEAMSの3件とRay BEAMSの2件で、BEAMS人気を伺わせる結果になりました。
30代の回答者からも「BEAMSのショッパーを持っている人は一目置かれていた」(岩手、35歳)という声が聞かれました。
BEAMSのものはデザインだけではなく、口を絞って斜めがけにできる実用性の高さも人気でした。
こちらも現在は、同社の事業におけるサステナビリティを改善する取り組みの一環で廃止となり、代わりに同型のコットン製のバッグが販売されています。
20代の回答では、LIZ LISAが4件で最も多かったです。30代の3件と合わせると、年代を通した合計で最も回答が多いブランドとなりました。
他に20代で複数の回答があったのは、earth music&ecology、INGNI、GU、Starbucks、CECIL McBEE、ディズニーの2件ずつでした。
・初めてジャニーズのライブに行くときに「参戦服」を買いに行き、ショップバッグを手に入れた。お弁当箱を底に入れ、上に水筒や参考書などを入れていた(LIZ LISA、神奈川、26歳)
・色が変わるまで使いこんでました(LIZ LISA、岐阜、25歳)
・体操服を入れていた。天神コア(福岡にあった商業施設)まで福袋を買いに行った時にもらった袋。お気に入りだった(INGNI、大分、27歳)
上記の大分の方によると「ディズニーランドのお土産袋を普段使いしてる子は一目置かれてた」そうで、ディズニーの人気も根強そうです。
その他は、回答数1〜2(全年代合計)のものが多かったのですが、特定のお店に関する思い出の一部を紹介します。
・おしゃれな友達は、ANNA SUIの紙袋を持っていたような記憶もあり、自分も「おしゃれさんの仲間入りをした!」と持っているだけで自慢になったような気がします(ANNA SUI、大阪、34歳)
・Like an Edisonはヴィジュアル系に特化したCDショップです。昔、購入したものを今でも持っています(Like an Edison、東京、38歳)
・お洒落な兄さん達に憧れ、裏原宿に入り浸っていた高校時代。CHAPTERでダンクを買いスニーカーショッパーを貰うことがお洒落のファーストステップでした(CHAPTER、東京、34歳)
なお、「サブバッグは学校指定」で、ショッパーをサブバッグとして使ったことはないという回答もありました。
出費を抑えながらショッパーを「入手」する高校時代の方法として、「セール時に買いに行く」「小物しか買えないので、別の荷物とまとめてもらって大きめのショッパーをいただいた」などの「工夫」も聞かれました。
「買ったのはキャミソール1枚なのに、ショッパーに入れてくれたのが嬉しかった」(宮城、37歳)、「化粧品を購入した時に、大きめのショッパーを店員さんがくれた」(山形、32歳)という体験談もありました。
店員さんたちは10代の気持ちを察して、「欲しがっているであろう大きさの袋」に入れてくれていたのかもしれません。
ショッパーに関しては、他にも様々なエピソードが寄せられました。
・友達とプレゼント交換をする時に、ショッパーのかわいいお店を調べていた思い出があります(千葉、27歳)
・お財布や定期、携帯など、サッと出したいものを入れていました。それで電車に乗っていたので、今思うと危ないです(笑)(神奈川、32歳)
・ファッション誌などで知った、東京で流行っていたショッパーは地元では入手できないので、札幌に進学した姉から貰った気がします。私も進学で東京に出てから、弟達にムラサキスポーツやBEAMSでプレゼントを買いショッパー共々あげていました(北海道、43歳)
・偶然もらったショッパーを使っていたら、「カワイイ、どこの?」って、たちまち友達の間でお揃いになって…懐かしい(笑)(神奈川、45歳)
・当時の自分にとってはme Jane、ALBA ROSAは憧れ。しょっちゅうは買えないブランドだったので、時々お買い物した時のものを、それはそれは大切に保管していた。大切にしすぎて使えず、そのまま忘れて20年くらい取っていたものが発掘された(笑)(神奈川、41歳)
・おしゃれな紙袋を参考書のカバーにリメイクして、受験期をおしゃれに過ごすことが流行っていました。特にStarbucksの紙袋は人気がありました(埼玉、22歳)
他の「持ち物」をめぐる思い出も寄せられました。一部をご紹介します。
・分厚いプリ帳は無印良品のフォトアルバムが優勢。ショップシールとかでデコる(北海道、36歳)
・サブバッグではないですが、他校の学生カバンを使っていました(鳥取、36歳)
・無印良品のアルミのミラーが流行って、みんな好きなシールなどを貼って使っていました。私は知り合いのネイリストのお姉さんに可愛くアートしてもらって、お気に入りでした(山形、32歳)
改めて、ご回答をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
全国各地で、自分(たち)と同じような感情を持ったり、「工夫」をしてきたりした方々がいることを知り、あたたかい気持ちになりました。
時代に伴い、消費についての価値観は変わっていきますが、どんな時も、10代・それ以外の方も、自分らしさやその表現方法を考え、日常を大切にすることができるーーそういう社会・文化であって欲しいと改めて考えました。
皆さんのお話をまた伺えることを楽しみにしています。ご回答、ありがとうございました。
(湊彬子 @minato_a1 ・ハフポスト日本版)
Source: ハフィントンポスト
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