カブール空港の混乱で10人死亡か。タリバンから逃れるため数千人が押し寄せる【画像集】

8月15日から16日にかけて、アフガニスタンのハミド・カルザイ国際空港(カブール空港)で起きた混乱で少なくとも10人が死亡したと、現地テレビ局の「TOLOニュース」が報じた。イスラム原理主義組織「タリバン」によって危害を加えられることを恐れた数千人の群衆が、国外に逃れるためカブール空港に押し寄せたとみられている

現地でカメラマンが撮影した写真を見ると、駐機場は群衆で埋まり、アフガニスタンのカーム航空が運航する「エアバスA340型機」の屋根まで人々がよじ登っていることが分かる。ロイター通信によるとカブール空港の群衆は排除され、17日の早い時間からアフガニスタンから外交官と民間人を避難させる軍事飛行が再開されたという。

 

■「人々の多くはパスポートを持っていなかった」と現地メディア

空港があるアフガニスタンの首都カブールは15日、タリバンに包囲された。ガニ大統領が国外に脱出し、タリバンの軍勢が市内に入り大統領府を制圧した。約20年ぶりにタリバンがアフガニスタンの支配権を握ることになった。

TOLOニュースによると、カブール空港はその時、全ての商用便が停止していて、米軍やその他の軍の航空機が現地スタッフを運んでいた。そこに数千人の群衆が空港に四方八方から侵入した。「人々は利用可能なフライトについて誤った情報を与えられ、すべてのフライトが停止した後にその地域に入った」という空港当局者の発言を伝えた上で、人々の多くはパスポートを持っていなかったと報じた。

ウォールストリート・ジャーナルは、カブール空港で15日、少なくとも8人が殺害されたと報じた。武装した男達が米軍海兵隊に射殺されたケースが2回あったという。米軍当局者は「武装した男がタリバンかどうかは確定できていない」と話している。

■「人々が飛行機から落ちたのかはまだ確認できない」と米当局者

カブール空港の滑走路を移動する米軍輸送機に人々がつかまっている映像や、離陸した輸送機から人もしくは物体が落下する映像がSNS上で広まっている。

これについて国防総省の担当者は、ビデオの存在を認識しているが「何が起きたのか、人々が飛行機から落ちたのかはまだ確認できない」と話したとウォールストリート・ジャーナル  は報じている。ジョン・カービー報道官は記者会見で、駐機場で何が起こったのか司令官が調査を開始したと述べたという。

■カブール空港に集まった群衆の画像集

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Source: ハフィントンポスト
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