中国発の暗号資産取引所「Huobi」と「OKCoin」の2社が北京の子会社を閉鎖したことが報じられました。両取引所の子会社閉鎖には、中国の暗号資産に関する規制強化が影響していると見られています。
中国発の暗号資産取引所「Huobi」と「OKCoin」の2社が北京の子会社を閉鎖したことが報じられました。両取引所の子会社閉鎖には、中国の暗号資産に関する規制強化が影響していると見られています。
Cryptocurrency exchange operators Huobi, OKCoin to close Beijing subsidiaries amid China’s crackdown | South China Morning Post
https://www.scmp.com/tech/policy/article/3142710/cryptocurrency-exchange-operators-huobi-okcoin-close-beijing
HuobiとOKCoinは中国で設立された暗号資産取引サービスを運営する企業です。CoinGeckoが算出している暗号資産取引所の信用度を示す「トラストスコア」を確認すると、記事作成時点ではHuobiは「10」、OKCoinが運営する暗号資産取引所「OKEx」は「9」と高い信用を得ていることが分かります。
上記のように暗号資産業界で高い信用を獲得している両社ですが、2021年6月下旬にはOKCoinが北京に設置していた子会社の閉鎖を発表し、7月22日にはHuobiが北京の子会社の閉鎖を当局に申請しました。Huobiの広報担当者は「北京の事業体は事業を行っていなかったため、不要と判断されて閉鎖に至りました」と述べています。また、South China Morning Postは「最近、Huobiは中国の規制を遵守して投資家を保護するための措置を進めています」と述べ、今回の子会社閉鎖には中国による暗号資産への規制強化が影響していると指摘しています。
加えて、Huobiは2021年5月から中国国内でのマイニングサービスの提供を一部停止しています。このHuobiの動きには、中国国務院・金融安定発展委員会が2021年5月21日に「ビットコインのマイニングと取引行為を取り締まり、個別リスクの社会への波及を断固防止する」という声明を発表したことが影響していると見られます。
中国政府がビットコインのマイニング&取引を全面禁止する可能性 – GIGAZINE
なお、HuobiとOKCoinは2017年に中国人民銀行と会合を行った際に「マネーロンダリングや違法な取引を防止するため」としてビットコインとライトコインの引き出しを1カ月間停止していたこともあります。
中国の3大取引所がBitcoin(ビットコイン)の引き出しを停止 – GIGAZINE
・関連記事
暗号資産のレバレッジ取引の上限倍率を20倍に引き下げることを業界上位2社の取引所「Binance」と「FTX」が発表 – GIGAZINE
「暗号資産1万ドル以上の送金の報告を義務化する」とアメリカ財務省が発表 – GIGAZINE
2兆円の企業価値を持つ「FTX」が世界最大の暗号資産取引所「Binance」との関係を遠ざけている理由とは? – GIGAZINE
暗号資産取引所のCEOが暗号資産の取り締まりを警戒、アメリカは「近視眼的」との発言も – GIGAZINE
中国による大幅規制強化はビットコインにどれだけ影響を与えたのか? – GIGAZINE
4000億円相当のビットコインと共に暗号資産投資企業の若き創設者兄弟が失踪 – GIGAZINE
・関連コンテンツ
in メモ, Posted by log1o_hf
Source: ギガジン
中国発の暗号資産取引所「Huobi」と「OKCoin」が北京の子会社を閉鎖、中国による規制強化が原因か