NASAの火星ヘリコプター「Ingenuity」は火星の空をどんな感じで飛んでいるのか?を視覚的に理解できるムービー

NASAが2020年7月に打ち上げた火星探査機・Perseveranceに搭載されたヘリコプター「Ingenuity」は人類史上初の地球外惑星における動力飛行を達成した機体で、初飛行成功以降も都合10回の飛行に成功し、今後も運用が続く見通しです。そんなIngenuityについて、「実際にどんな感じで火星を飛んでいるのか?」というのが視覚的に理解できるイメージ映像を天体写真家のSimeon Schmauß(@stim3on)さんが3DCGアニメーションツールで作成、Twitter上で公開しています。

動画

NASAの火星ヘリコプター「Ingenuity」は火星の空をどんな感じで飛んでいるのか?を視覚的に理解できるムービー

By NASA/JPL-Caltech

NASAが2020年7月に打ち上げた火星探査機・Perseveranceに搭載されたヘリコプター「Ingenuity」は人類史上初の地球外惑星における動力飛行を達成した機体で、初飛行成功以降も都合10回の飛行に成功し、今後も運用が続く見通しです。そんなIngenuityについて、「実際にどんな感じで火星を飛んでいるのか?」というのが視覚的に理解できるイメージ映像を天体写真家のSimeon Schmauß(@stim3on)さんが3DCGアニメーションツールで作成、Twitter上で公開しています。

Simeon Schmaußさん (@stim3on) / Twitter
https://twitter.com/stim3on

実際の映像が以下。作成に用いたのは3DCGアニメーションツールのBlender。ベースにしたのは2021年7月5日(着陸から133ソル目)に実施された9回目の飛行時の映像です。

ムービーはPerseveranceが着陸したジェゼロクレーターの隣接するSéítahという地点からIngenuityが離陸するところからスタート。SéítahはローバーであるPerseveranceにとっては走行困難な不整地だったため、Ingenuityの飛行という優位性を特に生かせるフライト試験という位置づけでした。なお、ムービーでIngenuityにつながっている黒いコードは飛行ルートを示す仮想的なラインで、ムービー自体は現実の2倍の速度で再生されています。

上部に備わっている2枚のプロペラを回転させて離昇。垂直側にしばらく飛んで一定の高度に達した後、水平側に進路を切り替えました。

秒速5m(時速18km)という速度でそのまま水平移動。上下に緩やかなカーブを描いているのは、地上10mという高さを保つように設定されているため。

再び垂直側に進路を切り替えて下降し……

着陸成功。総移動距離は625メートル、飛行時間は167秒でした。

このイメージ映像はNASAが公開した、Ingenuityが9回目の飛行時に撮影した連続写真飛行時の計器データをベースにしています。stim3onさんは、この連続写真をつなげた映像をつなげてムービー化した映像も作成しており……

この映像から「Ingenuityの前方部にカメラが設置されていたら」という映像や……

さらに3D・VR・ARコンテンツの公開プラットフォームであるSketchfabを活用して、視点移動なども可能な3Dシミュレーションも公開しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
NASAの火星ヘリコプターが飛行に成功、人類史上初の快挙 – GIGAZINE

NASAの火星ヘリコプターの初飛行成功がどれだけすごいのかについて宇宙物理学者が解説 – GIGAZINE

火星着陸が秒読みに入ったNASAの探査機「パーサヴィアランス」の機能と任務まとめ – GIGAZINE

 


GIGAZINEに記事広告を掲載したい場合はココをクリック!認知度拡大・ユーザー数増加など目的に合わせたご依頼が可能&依頼するだけでほぼ自動的に記事掲載できる超簡単な「完全おまかせコース」など選べる3コースについて媒体資料をゲットできます。


Source: ギガジン
NASAの火星ヘリコプター「Ingenuity」は火星の空をどんな感じで飛んでいるのか?を視覚的に理解できるムービー

takaosan