「東京2020オリンピック」開会式のNBCでの視聴者数は過去6回の夏季五輪中継で最低水準だったことが判明

2021年7月23日(金)に行われた「東京2020オリンピック」開会式の視聴率は、ビデオリサーチによると関東で56.4％、関西で49.6％とかなり高い数字だったことがわかっていますが、一方で、アメリカで開会式を中継したNBCでは放送・配信での視聴者数が1700万人と、2000年のシドニーオリンピック以降の夏の6大会でもっとも低い水準だったことがわかりました。

Olympics opening ceremony ratings fall to 33-year low – Axios
https://www.axios.com/olympic-opening-ceremony-ratings-fall-33-year-low-8d40f070-9340-47bf-8650-12fee6b9134f.html

スポーツニュースサイト・Sports Business Journalのオースティン・カープ氏によれば、ここ6回の夏季オリンピックの開会式の視聴者数推移は、2000年シドニー・2730万人→2004年アテネ・2540万人→2008年北京・3490万人→2012年ロンドン・4070万人→2016年リオ・2650万人。今回の1700万人は相当低い数字ということになります。

しかし、NBCによると「配信の視聴者数」は2016年のリオオリンピックと比べて72％増、2018年の平昌オリンピックと比べて76％増であり、金曜夜のプライムタイムにTV放送されたNBCの番組としては平昌オリンピック以来の視聴者数を集めたとのこと。

開会式の内容については賛否が分かれるところですが、その良しあしを抜きにしても、そもそも無観客開催な上に参加者数も少なく、「盛り上がりに欠けたとしてもNBCのせいではない」というのは妥当な意見といえます。

また、パンデミックの影響により、スーパーボウルやメジャーリーグのワールドシリーズでも視聴率が低迷傾向にあるため「オリンピックの視聴率が低かったとしても不思議ではない」とニュースサイトのAxiosは見解を示しています。