東京オリンピックの開会式が7月23日に開かれ、天皇陛下が開会宣言をした。
宣言では「オリンピアードを祝い」という定型文言は述べず、「オリンピアードを記念し」に変更された。コロナ禍の開催で、犠牲者などへの配慮から、「祝い」という言葉を避けた可能性がある。
天皇陛下は開会式で「私は第32回近代オリンピアードを記念し、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」と述べた。
開会宣言は、オリンピック憲章で文言が一字一句決められている。
「開催地の国の国家元首が、以下の文章を読み上げ、 開会を宣言する」と規定されている。
原文の英語では「celebrating the Olympiad of the modern era」という表現になっており、日本語訳として、こう書かれている。
「わたしは、第 …… (オリンピアードの番号) 回近代オリンピアードを祝い、…… (開催地名)オリンピック競技大会の開会を宣言します」
1964年の東京オリンピックでは、昭和天皇が定型文言通りに「第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」と述べていた。
一方で、1998年の長野冬季オリンピックでは、上皇の開会宣言に「祝い」という文言は含まれなかった。「ここに、長野における第18回オリンピック冬季競技大会の開会を宣言します」と述べていた。
Source: ハフィントンポスト
五輪開会宣言「祝い」⇒「記念し」に文言変更。天皇陛下、コロナ禍で配慮か。定型文言を避ける