スマホの防水性能を判定するアプリ、ってほんとに?

スマホ内蔵の気圧計を利用して防水性能をチェックできるアプリ「Water Resistance Tester」が面白い。

  • Florence Ion – Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
Image: Florence Ion – Gizmodo US

海に行く前に、チェックしときます?

最近のフラッグシップスマホはほとんどが「防水」ってことになってますが、ほんとに水没しても大丈夫なのかな?と不安になる人もいると思います。とはいえ、実際に水に落として試すのも怖いですよね。そこでアプリでできる防水性能テスト、なるものがあるみたいです。 でも、そんなこと可能なんでしょうか?

最近Redditで話題になったのはWater Resistance TesterっていうAndroidアプリで、スマホに内蔵されてる気圧計を利用して、スマホ本体のIP67・IP68性能を検証できるそうです。このアプリについて最初にポストされたRedditのSamsungコミュニティには、ふたりのユーザーから「OEMメーカーがデバイスの密閉状態をテストするときもWater Resistance Testerと同じようなことやってる」というポストがあり、その後削除されました。米Gizmodoでは、そのポストが本当かどうかSamsung(サムスン)に問い合わせているところです。

ともあれ、Water Resistance Testerでの防水性能のやり方はこんな感じです。まずスマホを硬い平らな場所に置いて、画面の指定部分に指を置き、ぐっと押すとテストが始まります。スマホの密閉状態が、新品のときと同等だとアプリが判断すれば、緑のチェックマークが点滅します。そうでない場合、赤い「!」マークが表示されて、防水になってないことを教えてくれます。Android Policeによれば、このアプリが本当に機能してるか検証するには、SIMトレーを開けた状態でテストしてみると、密閉されてないので「!」が表示されるはずです。

こんな感じで画面に圧をかけます
Image: Florence Ion – Gizmodo US

スマホに搭載されてる気圧計は、本体周辺の相対的な気圧を測っています。よくある気圧計は、水を使って作るか大気圧で伸縮する銅合金で作るかですが、それだと大きすぎてスマホに収まりません。なのでスマホに入ってるのはデジタル気圧計です。圧力を検知するシンプルな変換器で、GPS専用チップにもよく使われてます。スマホの気圧計はすごく強力なので、何ならマイ気圧計もDIYできるくらいです。かつては小さなスマホに気圧計を入れるなんてやり過ぎと思われてた時代もありましたが、今では割と一般的になってます。

米Gizmodoでは、防水性能IP68のOnePlus 9と、防水じゃないOnePlus N200 5Gでこのアプリを試してみました。アプリの判定は正しく、OnePlus 9は防水、OnePlus 9 N200 5Gは防水じゃない、と出たので、たしかにきちんと機能してるようです。

Water Resistance Testerを使えば、もともと防水のスマホとそうじゃないものを判定できるだけじゃなく、経年劣化で密閉が弱くなった場合にも検知できそうです。あとは中古スマホを買った場合にも、防水性能が維持されてるかどうか確認できますね。あとは海やプールに行く前に自分のスマホの防水性能を確認しておくっていう使い方もあります。この季節水のある場所に行く機会も多いし、突然のゲリラ豪雨でスマホがびしょびしょになることもありますよね。

Water Resistance Tester以外にも、防水性能判定アプリはいろいろあるんですが、Google Play Storeでのレビューがかなりポジティブなので、この記事ではこちらのアプリを使いました。ただ開発者のRay Wさんは、アプリによる判定結果の保証はしてないそうです。たしかに「防水だって言ったから安心して水没させたら壊れた」的なことがあったらお互いに困りますもんね。それでもとりあえず試してみるだけで楽しいし、継続的に使いたくなったら、お金を払うと広告表示がなくなります。あ、ただ、上に書いたような仕組みなので、気圧計が入ってないスマホでは機能しないので、そこだけ気をつけてください。

Source: ギズモード・ジャパン
スマホの防水性能を判定するアプリ、ってほんとに?

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