7月4日に投開票された都議選で、女性候補者の当選は過去最多の41人となった。127議席のうち女性議員の割合は32.28%となる見込みで、意思決定に影響を与えるとされる3割のラインを超えた。
NHKの特設サイトによると、今回当選した女性候補者は41人。議席を確保した政党別に見てみると、女性の当選者数は以下の通りとなっている。
都民ファースト 12人
自民党 4人
公明党 3人
共産党 14人
立憲民主党 4人
維新 0人
生活者ネット 1人
無所属・その他 3人
なお、政党別の当選者に占める女性の割合は以下の通り。都民ファ、共産党、生活者ネットは3割を超えたが、政権与党の自民党・公明党は約1割となった。
都民ファースト 38.7%(31人中12人)
自民党 12.1%(33人中4人)
公明党 13.0%(23人中3人)
共産党 73.7%(19人中14人)
立憲民主党 26.7%(15人中4人)
維新 0%(1人中0人)
生活者ネット 100%(1人中1人)
無所属・他 75%(4人中3人)
現在の都議会は、126人のうち37人が女性議員で、割合は29.4%。今回の選挙で、都議会の女性議員比率は3割のラインを超えることになる。
この「3割」は、非常に重要な分岐点だ。
3割は「クリティカルマス」と呼ばれ、集団の中において、少数であっても意思決定に影響を与えるためにはこのラインを超えることが必要だとされている。
ジェンダーギャップ解消のため、政治では選挙候補者の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」の導入を求める声が上がっている。また、日本経済団体連合会(略称:経団連)は、企業の役員に占める女性の比率を2030年までに30%以上にするという目標を定めている。
Source: ハフィントンポスト
都議選、女性の当選が過去最多に。意思決定に重要な「3割」ラインを超える