2021年6月10日に世界初公開されたトヨタの新型「ランドクルーザー(300系)」(以下300系)ですが、オンライン発表の発信地となったトヨタの中東法人(トヨタUAE)から発売されています。
また、6月24日には最初の顧客50人に対しての納車イベントをドバイでおこなったことをトヨタUAEはSNSにて明かしています。
すでに、内外装デザインやある程度のスペック、機能などは明らかにされていますが、トヨタ中東から発売される300系はどのような仕様なのでしょうか。
ランドクルーザーシリーズは、世界170の国や地域で累計約1040万台かつ年間30万台を販売するトヨタを代表するモデルです。
300系のエクステリアデザインは、ランドクルーザーシリーズのヘリテージを継承。オフロード走行時のダメージを受けにくいライト類の配置やバンパーデザインなど機能美を追求しているものの、ボディサイズやディパーチャーアングル&アプローチアングルは200系を踏襲しています。
また、300系ではオンロードを走行するメッキ調水平グリルが存在感を示すフロントデザインのモデル。
砂漠の悪路を走破してオフロード性能を表現したGRバッチ装着モデルの2種類が明かされているため、グレードや仕様によってデザインが異なると見られます。
パワートレインは、新開発の3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジン(最高出力415馬力)と、3.3リッターV型6気筒ツインターボディーゼルンエンジン(最高出力309馬力)のそれぞれに新開発の10速ATを設定。
また、一部地域にはV型6気筒自然吸気ガソリンエンジン(6AT)仕様も存在するとしています。
これらを念頭に300系は、ランドクルーザーシリーズの本質を守る礎であるフレーム構造を踏襲しながらも、TNGAに基づく新GA-Fプラットフォームを採用しています。
そのほか、軽量化・低重心化・高剛性化や重量配分。サスペンション構造の改善を実施して、走行テストを繰り返しおこなったことで、オンロード・オフロードの双方で快適なクルマとなりました。
伝統の悪路走破性能を向上させるために「サスペンションの基本性能向上」、「世界初のE-KDSS採用による接地性向上」。
「ドライバー視点で障害物を可視化出来るマルチテレインモニターの採用」、「路面状況を自動で判断して走行モードを選択するマルチテレインセレクト」などの新技術を搭載するなど、あらゆる道を走破する信頼性は世界トップといえるレベルです。
そうしたなかで、先行して300系が発売されたトヨタUAEでは、2種類のパワートレインに各3グレードが設定されています。
ひとつは、オンライン発売でスペックが公開された3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジン(最高出力415馬力)に10速ATを組み合わせた仕様です。
ふたつめは、オンライン発表で存在がほのめかされていた4リッターV型6気筒自然吸気ガソリンエンジン(最高出力約274馬力)と6速ATを組み合わせた仕様となります。
なお、トヨタUAEでは現時点で前述のディーゼル車やGRスポーツは設定されていません。
グレードでは、18インチホイールやオフロードバンパーなどを採用した「EXR」、20インチホイールやエアロキットを採用した「GXR」、メッキ加飾やプレミアムレザーシート、JBL製14スピーカーを採用した「VXR」とわかれており、UAE仕様のボディサイズは、全長5115-5145mm×全幅1980mm×全高1890-1920mmとなっています。
それぞれの価格は、4リッターガソリン車が22万9900AEDから28万9900(約694万円から約875万円)、3.5リッター車が29万7900AEDから35万4900(約899万円から約1071万円)です。
世界中が待望していた300系ですが、まずは需要が高い中東市場から導入されました。
そのほかの国や地域に関しては、2021年夏以降に世界各地で発売する予定です。
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Source: エクサワロス
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